ヒポクラテスの木

ヒポクラテスの木

医学の精神を、次の世代へ。

鳥取大学医学部米子キャンパスには、古代ギリシャの医師 ヒポクラテスゆかりのプラタナスの系譜を受け継ぐ「ヒポクラテスの木」があります。

医学の歴史と、人を見つめる医療の精神を現代に伝える象徴として、キャンパス内で大切に育てられています。

ヒポクラテスの木とは

「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスの精神を、現代に伝える象徴的な木です。

ヒポクラテス(紀元前460年頃~紀元前370年頃)は、古代ギリシャの医師であり、「医学の父」として広く知られています。

当時、病気は神の力によって起こるものと考えられていましたが、ヒポクラテスは患者の状態を注意深く観察し、病気の原因を科学的・客観的に捉えようとしました。

患者一人ひとりをよく見つめ、症状や生活環境などから病気を考える姿勢は、現代医学にも受け継がれています。

ギリシャ・コス島には、ヒポクラテスがその木陰で弟子たちに医学を教えたと伝えられる大きなプラタナスがあります。この木は「ヒポクラテスの木」と呼ばれ、世界中の医療関係者に親しまれています。

現在コス島で見ることのできる木は、ヒポクラテスが生きた当時の木そのものではないとされていますが、その系譜と精神を受け継ぐ象徴的な存在として大切に保存されています。

患者をよく観察し、病気を科学的・客観的に考える。
ヒポクラテスが築いた医療の基本姿勢は、現代医学にもつながっています。

鳥取大学医学部に伝わるまで

コス島から日本へ、そして鳥取大学医学部へ。
一つの木の系譜が、人から人へと受け継がれてきました。

1969年

コス島から日本へ

新潟県立がんセンター新潟病院の蒲原宏副病院長がギリシャ・コス島を訪れた際、ヒポクラテスの木から採取した球状果を日本へ持ち帰りました。

帰国後

9本の苗に成長

持ち帰られた球状果は9本の苗に育てられ、これらは採取者である蒲原先生にちなみ、「蒲原株」1号から9号として伝えられています。

1980年頃

鳥取大学医学部へ

蒲原株8号から取り木した株を、当時、鳥取大学医学部整形外科学教室の第4代教授を務めていた前山巌名誉教授が譲り受け、米子キャンパスに植樹しました。

現在

米子キャンパスで受け継がれる木

米子キャンパスに植えられたヒポクラテスの木は、「蒲原株第8号の1」として多くの学生や教職員を見守りながら成長し、現在もキャンパス内で大切に管理されています。

米子キャンパスに根付いた一株

鳥取大学医学部に植えられた木は、コス島から日本へ持ち帰られたヒポクラテスの木の系譜を受け継ぐものです。

植樹以来、長い年月にわたり医学部の歩みとともに成長し、医学の歴史や精神を身近に伝える存在となっています。

植樹に携わった人物

前山巌名誉教授

前山 巌 名誉教授

鳥取大学医学部整形外科学教室 第4代教授

1980年頃、蒲原株8号から取り木された株を譲り受け、鳥取大学医学部米子キャンパスに植樹しました。現在のヒポクラテスの木へとつながる一株を、米子の地に伝えた人物です。

キャンパス内の場所

キャンパスマップ

キャンパスを訪れた際は、長い年月にわたり医学部の歩みを見守ってきたヒポクラテスの木を、ぜひご覧ください。

資料・写真について

  • 木の由来や系譜については、関係資料および関係者から提供された情報をもとに作成しています。
  • 歴史的な写真については、撮影年月日を可能な範囲で記載しています。
  • 掲載内容について新たな情報が確認された場合は、随時更新します。
  • ヒポクラテスの木に関する資料や情報をお持ちの方は、ぜひ情報をお寄せください。

お問い合わせ先

鳥取大学米子地区事務部総務課広報係

TEL:0859-38-7037

FAX:0859-38-6992

E-mail:me-kouhou@ml.adm.tottori-u.ac.jp