臨床解剖
教育研修
センター

本教育研修センターでは、臨床解剖学的知識の向上、手術及び検査手技向上のための研修を行います。
この研修によって、手術手技などの医療技術の向上、医療安全の推進、医学研究の発展、医療機器の研究開発に寄与します。

実施される研修は、多くの方々のご厚意により支えられていることに感謝いたします。

概要

鳥取大学医学部臨床解剖教育研修センターは解剖学講座、11の診療科、医学教育学、新規医療研究推進センターおよび技術部の協力のもと、運営委員会と実務委員会が組織され大学が定めた内規に従い管理・運営が行われています。当センターの教育および研修は医学部倫理審査および利益相反審査員会の承認を得て実施されます。
| 臨床解剖教育センター 概要図

ご挨拶

鳥取大学医学部
脳神経医科学講座脳神経外科学分野

教授 黒﨑雅道

臨床解剖教育研修
センター長 あいさつ

頭蓋底外科手術は高難度で、その術式は日進月歩であります。

2001年11月(9.11同時多発テロの2か月後)にアメリカ合衆国デューク大学にて、神の手をもつ脳神経外科医として高名な福島孝徳教授のもとでcadaver dissectionや手術見学を中心とする研修を行う機会があり、これが私の脳神経外科医人生の大きな転機となりました。

そして、このcadaver dissectionこそが微小解剖や術式を学ぶ最良の方法であるという考えに至りました。帰国後、国内外のcadaver dissection courseに複数回参加しましたが、なんとか自施設でこのような研修ができないものであろうかと考えていたところ、整形外科医、耳鼻咽喉科医の同志を得ることができ、解剖学教室の海藤教授のもとにクリニカル・アナトミー・ラボ(Clinical Anatomy Lab.)の設立についてお願いに参りました。

その後、ワーキンググループ、設置準備委員会での検討を経て、解剖学教室の多大なるご協力のもと、クリニカル・アナトミー・ラボは、医療技術の向上、医療安全の推進、医学研究の発展、医療機器の研究開発などを目的として、2019年3月に「臨床解剖教育研修センター」という名称で鳥取大学医学部に設置され、同年11月に稼働しました。

ご献体をいただいたみなさまのご遺志とご遺族の深いご理解に心より感謝申し上げます。

施設・設備

臨床解剖の教育および研修はすべて、専用の施設内で実施されます。
研修で使用させていただくご遺体は、臨床解剖教育の趣旨にご本人およびご親族が同意されているご献体を使用させていただいております。
本センターは、厚生労働省「平成30年度実践的手術手技向上研修実施機関設備整備事業」の助成をもとに、学外・学内からの支援を受けて研修実施に必要な備品等を整備しています。
写真 | 臨床解剖教育研修センター