最新情報
ご挨拶
鳥取大学医学部長 中村 廣繁

鳥取大学医学部関係者各位におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。また、新型コロナウイルスとの長い闘いの中で、さまざまな困難に立ち向かっておられる皆さまに心より敬意と感謝を申し上げます。
鳥取大学医学部は、鳥取県西部の商都米子市にあります。南東に大山、北に日本海、西に中海という豊かな自然に恵まれ、白砂清松の弓ヶ浜半島から美保湾と大山を望む絶景には思わず息を呑まずにはいられません。じっくりと医学を学ぶには絶好の環境です。この地で、鳥取大学医学部は昭和20年(1945年)に前身の米子医学専門学校が設立され、米子市の発展とともに歩みを続け、令和2年(2020年)に創立75周年を迎えました。私たちは長い歴史と伝統の中で、山陰の医学教育・研究・診療、そして人材育成の中核としての社会的使命を果たしてきました。これまでに6,011名の医師と1,471名の看護師、730名の臨床検査技師、1,040名の生命科学学士を輩出しており、卒業生は山陰のみならず、全国各地で医学・医療のリーダーとして活躍しています。
創立75周年記念事業は本来ならば2020年に行うべく、鋭意準備を進めておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大のため、やむなく延期となりました。しかしながら、この大切な慶事は鳥取大学医学部の将来にとって極めて大切であると考え、医学部と同窓会が一丸となって、今後の発展に資する記念事業を1年遅れですが、行なうことに致しました。スローガンは、「継往開来、未来へ継ぐ」と定め、先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開くことを大きな柱としました。記念事業は、コロナ禍で影響を受けた教育と学生生活を少しでも支援できるように、老朽化したサークル棟の改修と講義室の整備等を行ないます。
今回の医学部創立75周年は、生命科学科では30周年(1990年創設)、保健学科では20周年(1999年創設)にあたり、それぞれの学科も節目を迎えました。今後鳥取大学医学部がさらに発展するためには、医学科、生命科学科、保健学科の特徴的な教育、先進的な研究を融合させることが極めて重要です。新型コロナウイルスの流行は世界を大きく変え、ニューノーマルを常に意識する時代となりました。鳥取大学医学部ではデジタルキャンパス構想をかかげて、ICTやAIの積極的活用を推進していきます。創立75周年は、鳥取大学医学部の将来を考え、創立100周年に向けて持続的に発展する枠組みを作る大きなチャンスになると思います。皆さまと共に歩み、皆さまと共に成長する鳥取大学医学部を創造するために、ご支援とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
鳥取大学医学部附属病院長 原田 省

鳥取大学医学部は2020年に創立75周年を迎えました。長きにわたり、医学部の発展にご尽力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
本院は鳥取・島根の中心に位置する米子市に1945年に開設以来、山陰地方屈指の総合病院として地域に密着した医療を展開するとともに、特定機能病院として高度先進医療を提供してきました。これまでに育成した人材、整備してきた設備や機能を十分に発揮し、高度で先進的な医療を安全に提供していけるよう日々尽力する一方、医学の先進的な研究と心のこもった教育を推進して、未来につながる医学の発展と医療人の育成に努めております。 本院の強みのひとつは、10年前、全国に先駆けてロボット手術を導入し、高度な低侵襲手術を実践することにより培われてきた「チーム医療」にあります。導入時に設立した低侵襲外科センターにおいては、全外科系診療科と麻酔科、そして看護師、臨床工学技士、事務職員が垣根なく連携して、未知の新技術であったロボット手術を安全に実施できる体制を作り上げました。その結果、2021年現在、ロボット手術の延べ症例数は1500件を超えるまでとなり、全国屈指の実績を誇る病院となりました。
今年度4月には本院の基本理念を見直し、「地域と歩む高度医療の実践」という新たな理念を掲げました。本院はこれまで、地域との繋がりや患者さんの声を大切にするため、病院モニター会議を設置し、特に意見の多かった外来待ち時間の短縮に向け、立体駐車場の整備や外来呼び出しシステム「とりりんりん」の開発などを行ってまいりました。また、医療提供のみならず癒しや文化発信のできる場として、外来ギャラリーを設けたり手術室に壁画を施したり様々な取組みを進めてきており、今後更に充実させていく予定です。2021年中には外来玄関前に、1階に薬局、コンビニ、バス待合、2階に多目的ホール、3階に患者さん家族も利用できるゲストハウスを備えた複合施設が完成する予定です。新理念に基づき、今後も、地域の皆さんと患者さんのより一層の利便性を図ってまいります。
これからも医学部附属病院は、医療と社会の発展に貢献していきたいと思っております。どうぞ皆様、ご指導ならびにご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
鳥取大学医学部同窓会長 魚谷 純

同窓生の皆様におかれましては、ご健勝のことと拝察しております。また、新型コロナウイルス感染症が未だ収束の見込みが立たない中、全国各地、それぞれのお立場でご奮闘されておられることと存じます。
昨年4月にこの創立75周年記念事業のホームページが立ち上げられた際にもご挨拶を載せましたが、当初昨年11月に予定していた記念式典は、その後の新型コロナウイルスの感染拡大のために、残念ながら延期せざるを得ませんでした。現在もまだ収束の見通しは立っていませんが、この間、オンライン会議等の対策が普及してきたこともあり、中村新学部長の強力なリーダーシップの下に、6月5日(土)に令和3年度の同窓会総会と併せて、ANAクラウンプラザ米子を主会場とし、オンラインとのハイブリッド形式で開催するよう準備が進んでいます。
同窓会は、これまでも創立周年事業として、医学部と連携して様々な記念事業を行ってきました。大きなものとして、20周年には記念講堂竣工、30周年には若手研究者を顕彰する下田賞の創設、50周年には同窓会館建設及び50周年記念誌「飛鳥」の発行などがありますが、今回は、平成17年に60周年記念式典・記念事業を行って以来となります。今後、80周年、90周年も迎える訳ですが、中村医学部長のご挨拶にもありますように、今回は単に75周年を祝うだけではなく、100周年に繋がる医学部の将来を見据えた記念事業が求められていると思います。
新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年から、同窓会総会を始め各地の支部会が開催できない状況にありますが、このような時代だからこそ、鳥取大学医学部の卒業生であることに誇りを持ち、母校への愛を結集し、母校を応援したいと思っております。記念事業にはそれなりの経費がかかりますので、このような時代にあって誠に恐縮ではありますが、同窓会員の皆様にはこの記念事業へのご理解とご支援、そしてご寄付を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます(ご寄付のご案内は別途「米子同窓だより110号」に同封する予定にしております)。
記念事業
ロゴマーク

医学部60周年記念事業の際に作成された医学部のシンボルマークを改編し、3案を作成しました。
これについて米子地区教職員へ意向投票を行った結果、左記上記のロゴマークが医学部創立75周年ロゴマークに決定しました。
スローガン

継往開来(けいおうかいらい)
…先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開くこと
このスローガンのもと、鳥取大学医学部創立75周年記念事業を推進してまいります。
75周年記念式典の挙行・記念講演会
記念式典
時間 | 令和3年6月5日(土) 14:30~16:00 |
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開催形式 | 会場(ANAクラウンプラザ米子) またはオンライン参加 |
記念講演会
時間 | 令和3年6月5日(土) 16:30~18:00 |
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開催形式 | 会場(ANAクラウンプラザ米子) またはオンライン参加 |
記念講演 |
講演Ⅰ 16:30~16:50
「鳥大発の革新的ながん治療薬の創出 -基礎から臨床へ橋渡し-」 医学部ゲノム再生医学講座分子医学分野 中村貴史 氏(生命4) 講演Ⅱ 16:55~17:25
「コロナとの闘いの中で ~ダイヤモンドプリンセスからワクチンまで~」 厚生労働省健康局長 正林督章 氏(学35) 講演Ⅲ 17:30~18:00
「日本医療研究開発機構を科学する」 日本医療研究開発機構 統括役 難波吉雄 氏(学33) |
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中村医学部長挨拶
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集合写真
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魚谷同窓会長挨拶
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75周年動画
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■75周年記念動画■
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■ニュース映像■ BSS・テレポート山陰(6月5日(土)放映) |
75周年記念誌の作成

【医学部創立75周年記念誌目次】
序文
【1】歴代校長・学長、歴代医学部長、歴代医学部付属病院長
【2】医学部概況
【3】イラストでみる米子キャンパス
【4】医学部・大学院・医学部附属病院の沿革
【5】写真でみる鳥取大学医学部のあゆみ
【6】医学部創立60周年事業
【7】医学部創立75周年事業
【8】組織紹介
【9】医学部最近10年の10大トピックス
【10】キャンパスライフ(創刊号~第21号)
【11】医学部同窓会活動(本部、支部)
【12】関連病院
【13】資料
編集後記
〔 計319頁 〕
(令和4年9月末までのご寄附に限ります。)


75周年記念事業計画

〇サークル棟を新設し、充実した課外活動が実施できる環境を整えました。

〇医学部憩いの場「飛鳥の森」に紅白のハナミズキを植樹しました。

〇臨床講義棟3階・431講義室の内装を改修、並びに机・椅子・音響設備等を一新することで学習環境を改善しました。また、2階更衣室の内装も改修し、ロッカーも更新しました。

〇臨床講義棟2階・421講義室の内装を改修、並びに机・椅子・音響設備等を一新することで学習環境を改善します。