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医療の根幹を支える
スペシャリスト
臨床検査技師は、正確な検査データを通じて医師や医療チームを支え、患者の命を守る重要な役割を担います。本学では、医療の最前線で求められる高度な技術と知識を学び、責任感と誇りを持つプロフェッショナルを育成します。

すぐ近くにある
附属病院の強力な支援により、学生一人ひとりが充実した実習を経験できます。教員との密な連携で学びの質が高まり、実習を通じて即戦力として活躍できるスキルを身につけることができます。


研究者としての
可能性も模索できる
臨床検査技師を目指しながら、研究者としての視野も広げることが可能です。大学ならではの探究的な学びを通じて、医療の未来を切り拓くための知識と技術を習得。新たな可能性を模索する挑戦が、進路の幅を広げます。


次世代医療を創る
修士課程の研究は多岐にわたります。自らが研究者として、バイオテクノロジー・AIを活用した画像解析・細胞研究など、最先端の分野で深い研究を進めることができます。研究を通じて、未解決の医療課題に挑戦し、未来の医療を創り出す力を身につけることができます。

キャリアパスを描こう
医療の現場で働く以外にも、研究者としての道や、大学院進学の道があります。実際の現場で経験を積みながら、さらに深い知識を追求し、研究したいと考えるなら、大学院での研究生活が待っています。本学は、その選択肢を広げるためのサポートを惜しみません。


医療現場で活躍する先輩たち






現在の職場:鳥取大学医学部附属病院
検査部
(一般検査部門)
専門分野:一般検査
スペシャリストに
なるために
私は現在、鳥取大学医学部附属病院検査部の一般検査部門に所属しています。
一般検査で取り扱う検体には、尿や便、髄液、胸水、腹水など様々あり、幅広い知識が必要です。一般検査の中で私が特に注力しているのが尿沈渣検査です。尿沈渣検査は、尿中の有形成分を顕微鏡を用いて観察する検査で、特に腎・尿路系疾患のスクリーニングにおいて重要な形態学的検査として位置付けられていますが、成分の鑑別に苦慮することも多々あります。より専門性を高めるために学会や研修会に参加したり、認定一般検査技師という認定資格を取得するなど、質の高い医療を提供するために日々勉強を続けています。
自分に何ができるのかを
常に考えられる
臨床検査技師へ
臨床検査技師はよく「縁の下の力持ち」と言われています。では「力持ち」になるためにはどうすれば良いだろう?と私はいつも考えています。例えば尿沈渣検査では、成分鑑別のために生化学検査や病理検査の結果を参照したり、患者さんの症状を調べたり、時には医師へ追加検査のアドバイスもします。ただ検体を機械にかけて結果を漫然と送信するだけでなく、より正確な検査結果を迅速に提供するためにできることを探求していくことが「力持ち」につながるひとつの方法ではないでしょうか。私自身も多角的な視野を持った医療技術者を目指したいと考えていますし、皆さんにも是非「力持ち」な臨床検査技師を目指していただければと思っています。

現在の職場:鳥取大学医学部附属病院 病理部
専門分野:病理検査分野
組織・細胞と向き合うことが
患者と向き合うことに繋がる
病理検査分野での臨床検査技師の役割は、臨床から提出された組織検体および細胞検体をガラス標本にする作業を担い、作製されたガラス標本をもとに病理医が診断しています。検体が提出されてから標本が出来上がるまでに数多くの工程があり、良質な標本を作製することは良質な病理診断に直結します。また、細胞検査士の資格を取得した臨床検査技師は、顕微鏡下で細胞診標本の中からがん細胞を見つけ出し、所見の記載や良性・悪性の判定を行っています。細胞診判定は細胞検査士のみが行える業務であり、ときには細胞検査士が判定した結果が治療に直結する場合もあります。
このように病理検査分野は検体採取および標本作製から病理診断までの一連の流れに携わることのできる大変魅力的な分野です。
臨床検査技師に
求められるものとは
これまでの病理検査は組織や細胞の形態をもとに診断を行ってきました。しかし、遺伝子検査の急速な発展により個別化医療が主流になってきており、病理検体を使って遺伝子検査を行うことから、この2つの検査は深く繋がっています。この遺伝子検査の到来によって、より高品質な病理標本作製が必須となり、それに伴う高度な知識や技術が臨床検査技師に求められるようになってきています。
鳥取大学医学部では博士課程や修士課程などレベルアップを目指す場所も充実しています。私も修士課程を鳥取大学大学院医学系研究科保健学専攻博士前期課程にて修了しました。修士課程では研究計画、実験、結果解析、論文作成という研究のイロハを学び、臨床現場でもこの経験を活かすことが出来ています。
皆さんも多くの知識と技術が学べる鳥取大学で一流の臨床検技師を目指しましょう。

現在の職場:松江赤十字病院
専門分野:生化学・免疫検査
地元医療に活かす
私は島根県の出身で、平成18年度に鳥取大学医学部保健学科に入学しました。鳥取大学卒業後は東京医科歯科大学(現・東京科学大学)大学院の保険衛生学研究科へ進学し、主に循環器領域の研究に取り組みました。外部の大学院に進学したのは鳥取大学の研究環境が悪かったからというわけではなく、たまたま私が勉強したかった循環器領域の指導教員の先生が他大学へ異動されたためです。大学院卒業後は東京で学んだことを地元での医療に役立てたいという思いから松江赤十字病院へ就職し、生化学・免疫検査部門へ配属されました。その後は、いわゆる団塊の世代の先輩方が次々と定年を迎えられたこともあり、現在は検査部第一検査課の課長を拝命しています。
これから臨床検査技師を目指す方へ 社会人になっても興味のあることを
勉強し続けたい!
臨床検査技師に限らず、医療職に就いた人間は一生勉強を続ける覚悟がなくてはなりません。それゆえ医学や化学、生物学などを学ぶことが好きな人が向いていると思います。また、一昔前の臨床検査技師は検査室にこもって、ひたすらに検査だけを行う職人のようなイメージがありましたが今は違います。これからは患者さんや他の医療職と密接なコミュニケーションをとり、チーム医療の一員として活躍することが求められるでしょう。とはいえ営業職のようなトーク力が求められるということはなく、事実を丁寧に話す、相手の立場を考えて発言するなど一般的な立ち振る舞いができれば大丈夫です。興味のあることを勉強し続けながら仕事をしたいという人には選択肢のひとつとなるのではないでしょうか。

現在の職場:フリーランス(はっとラボ)
/ はしもとクリニック内科・呼吸器科
/ 米子中海クリニック
専門分野:超音波検査
フリーランス臨床検査技師
フリーランス臨床検査技師の
働き方と可能性
臨床検査技師の働き方についてみなさんはどんなものを想像しますか?病院の検査室や検査会社がまず思い浮かぶかもしれませんが、実は私のようにフリーランスとして開業届を出して活躍することができます。私は大学卒業後、超音波検査を得意とするために鳥取大学大学院に進学し、胆嚢の研究を行い、現在は超音波検査士の資格を活かしてクリニックでエコー検査を行いながら【はっとラボ】で超音波検査教育に取り組んでいます。
これから臨床検査技師を目指す方へ 活躍の幅が広く自分に合った働き方を
みつけられる職業!
日本の臨床検査技師の職域は広く、血液、微生物、病理、生理学的検査(超音波や脳波、肺機能など)とたくさんの活躍の場があります。私は1型2色覚という色覚異常のひとつを特性として持っており、赤~緑の色の判定が人と異なるため微生物検査などは不得手です。しかし、白黒の濃淡や形をみることには鋭敏であり超音波検査でその特性を活かすことができています。鳥取大学での超音波との出会いが私の今につながっています。あなたもきっと、この検査が楽しい!極めたい!自分にあっている!と思えるものがみつかります。臨床検査技師の仲間になって一緒に医療貢献していきましょう!※色覚で悩まれている方は【はっとラボ】にご連絡ください。

現在の職場:島根県益田保健所 衛生指導課
活躍する臨床検査技師の
幅広い活動
私は保健所で働く臨床検査技師として、感染症対策の業務を担当しています。感染症法に基づく患者の届出があれば、疫学調査を通じて感染経路を追跡し、感染拡大防止のための助言や指導を行っています。平時においては地域の感染症発生情報の収集や、依頼を受け高齢者施設等で講習会を行うこともあります。
保健所は公衆衛生の観点から地域の人々の健康を守るために、様々な業務を行っています。保健師、薬剤師、放射線技師など多様な職種の人が専門性を活かし、母子保健、生活習慣病対策、精神保健、難病支援、食品衛生、生活・環境衛生など、多岐にわたる分野で活躍をしています。
臨床検査技師から、
臨床検査技師を
目指す皆さんへ
私が感じる臨床検査技師の魅力の一つは、働き方の多様性にあります。私自身、島根県内の様々な保健所で、感染症対策から生活衛生、水質や食品の検査まで、幅広い業務を経験してきました。
行政で働く臨床検査技師の醍醐味は、定期的な異動を通じて様々な経験を積めることです。県庁では広報や報道対応を通じた公衆衛生に関する正しい知識の普及啓発など、地方衛生研究所では専門性の高い検査や研究まで、キャリアパスは多岐にわたります。それぞれの勤務地で新しい仲間と出会い、視野を広げられることも、かけがえのない財産となります。あなたも行政で働く臨床検査技師として地域社会に貢献してみませんか?