中学生と高校生を対象とした、アンガーマネジメント教育の翻訳本です。本書は、シンプルなメッセージのなかに、怒りの感情とのつきあい方が凝縮されています。私たちにはありのままの感情を感じる権利があり、その感情とどう向き合うかに責任がある。本書が届けたいメッセージは、この１文に込められています。先行きの見通せない今の時代からこそ、怒りの感情と向き合い、自他尊重の心に基づく市民的成熟が、私たちに求められています。誰もが感じる怒りを、自分の力に変える。本書の射程は、そうした営みに基づく世界平和をとらえています。
