ロボット支援前立腺全摘除術 A to Z  解剖から理解する

内容

　本書は2012年4月から保険適用となっている前立腺癌に対するロボット支援前立腺全摘除術（RARP）について我々の実際の手術動画を交えて詳細に解説しており、すべての項が鳥取大学医学部附属病院低侵襲外科センターを構成するスタッフによって執筆されている。
　基本編では、我々がRARP開始当初から取り組んできた、最新の骨盤外科解剖を踏まえた「anatomical RARP」についてstep by stepで解説しており、これからRARPを開始する泌尿器科医が読んでも理解しやすいように豊富なイラストを用いて詳細に解説している。
　また、手術手技のみならずチーム医療のマニュアル本となるよう、低侵襲外科センターの麻酔科医、手術部看護師、臨床工学技士にも執筆して頂き、術前準備から、麻酔管理、術後管理まで手術チームとして行うべき事項を記載した。応用編では、チャレンジングな症例で応用できる手技や、成績向上のためのコツやトラブルシューティングなど、アドバンステクニックについて我々の動画を交えて解説している。
　本書は、これからRARPを開始する泌尿器科医師や、RARPを現在行っているが、さらなる成績向上や術式の改良を目指す泌尿器科医にとって非常に有用です。