教授あいさつ

「知識・技能・探究心」をベースに「臨床・教育・研究」の
3つの歯車の調和がとれた教室運営

鳥取大学器官制御外科学講座
産科婦人科学分野

教授 谷口 文紀

鳥取大学産科婦人科学教室の新しいホームページにようこそ。

2021年12月より、第5代教授に就任しました谷口文紀です。

私たちの教室は、昭和19年の米子医学専門学校の開校と同時に誕生し、75年の長い伝統を有します。鳥取・島根だけでなく、山陽・関西地方にも広く関連施設を有し、地域医療を担っています。 産科婦人科学は、周産期、不妊・内分泌、婦人科腫瘍、女性ヘルスケアと広い専門領域を包含し、学問的にも臨床的にも奥深く魅力的な診療科であります。

少産・少子の時代である今日、ドラマチックな女性の一生を支え、さらには健やかな次世代を育む使命を有する産科婦人科の重要性が再認識されています。「知識・技能・探究心」をベースに「臨床・教育・研究」の3つの歯車の調和がとれた教室運営により、広い視野と協調性を兼ね備えた産婦人科医を一人でも多く育成したいと考えています。

本物と出会うことによって本物を知る

人は本物と出会うことによって本物を知る、と言われます。

ただ臨床に追われるだけの日常ではなく、一歩立ち止まり、基礎的視点から最先端の知識を得ることで一人ひとりの患者さんの病態を深く思考することを学び、様々な疑問点をより深く掘り下げてほしいと考えています。

われわれの教室では、広い領域の専門医が多く在籍するため、多くの先輩に身近に指導を受けることができます。

長年に渡って培われた絆に基づいて、先輩が後輩の面倒をよくみるという人間関係があると自負しております。

大学で研修を受け、生涯学び続けることは、決して長いとは言えない医師としての人生において重要な意味があることを認識して頂きたいと思います。

患者さんの満足度が高い最善の医療を提供する

大学病院のメリットを生かし、患者さんの満足度が高い最善の医療を提供することが、われわれに課せられた使命です。そこには、自己研鑽とリサーチマインドの維持が必須です。

  • 研究面では、臨床の場につながる独創的な基礎研究を目指します。子宮内膜症と卵巣癌に関しては、病態解明や発生メカニズムに関する知見を発信し、国内外で認知されています。
  • 臨床面では、低侵襲手術を積極的に推進し、特に腹腔鏡下手術・ロボット手術の症例数も右肩上がりで増えております。
  • 周産期分野では、県内唯一の総合周産期母子医療センターとして、増加するハイリスク妊娠の管理・治療を行い、すべての妊婦さんが安心して分娩できるよう全力を尽くします。
  • 生殖医療分野では、体外受精などの生殖補助医療の推進のみならず、不妊症の原因となる子宮内膜症の治療薬開発につながる研究では、この分野をリードしています。
  • 腫瘍分野では、ロボット手術をはじめとする低侵襲手術・機能温存手術を推進しています。

このような取り組みにより、患者さんが鳥大病院に通ってよかったと思ってくださるよう努力を重ねています。

最後になりますが、あくなき向上心と探求心を持って自分の目標達成に向かって努力し、成果を創出し続けることが教室全体の発展につながると信じています。
この教室で、自分の可能性を限定することなく、無限の能力を存分に発揮していただきたいと思います。

当教室に興味のある方はぜひとも見学にいらして下さい。
心よりお待ちしております。