画像診断から、その先へ

落合諒也

画像から、多くの情報を拾い上げ、考察し、診断に大きく迫る

みなさん、こんにちは。
平成30年度から鳥取大学放射線科に入局させていただきました平成28年度卒の落合諒也と申します。

放射線科の業務は大きく3つ、画像診断・Interventional Radiology(IVR)・放射線治療に分かれています。私は元々学生時代から特に画像診断に興味を持ち、研修医時代には迷ったこともありましたが最終的にはやはり放射線科を選びました。なぜ放射線科に魅力を感じたかといえば、まずは単純な白黒の濃淡(カラー付きの画像もありますが)で表現される画像から、多くの情報を拾い上げ、考察し、診断に大きく迫るというプロセスが単純に面白く感じたというところでしょうか。臨床推論や、実際の日常診療で当たり前のように行っていることを、画像を中心に組み立てていくというわけです。もう1つは、放射線科の先生方がビシッと書かれる読影レポートにかっこよさを感じたという点です。放射線科医はDoctor’s doctorとも言われ、他科の先生方をサポートするという極めて特殊な立ち位置にいますが、自分が臨床医の立場に立ったとき、これほど頼れる存在はないなと思ったのが印象に残っています。放射線科に入局し、今度は自分が幅広い知識を得て、先生方に頼られるというのは、とても魅力的なことだとは思いませんか?

研修環境としてベストな状態

現在、私は週に4日は画像診断(CT、MRI、核医学)を、1日はIVR(HCCに対するTACEや透析シャント狭窄に対するPTAなど)を研修しています。放射線科専門医資格を取得する(卒後6年目)までに、放射線治療に関しても研修を行います。大学病院では、各分野に関するスペシャリストが揃っており、とてもきめ細やかなご指導をいただく事ができ、研修環境としてはベストな状態と考えます。放射線科全体のカンファレンスでは学会発表について全員のチェックを受けられますし、他科とのカンファレンスに出席すれば、自分では診断に迷った症例のさらにその先を知ることができます。業務の特性上、時間に融通もある程度は利かせることができます。

今や、画像診断は診療において無くてはならない当たり前の存在となっています。その当たり前を自分の得意にすることができれば、治療、さらなる精査といったその先の選択肢もぐっとクリアになることでしょう。是非、一度放射線科にお越し下さい。あなたと共に仕事ができ、学びを深めることができる日を医局員一同楽しみにしています。

落合諒也 | スタッフ紹介