来てみればわかる、放射線科

牧嶋惇

全ての診療科の臨床医にとって重要な領域

みなさんこんにちは。
平成29年度から鳥取大学放射線科に入局させていただきました平成27年度卒の牧嶋惇と申します。

放射線科は画像診断、Interventional Radiology(IVR)、放射線治療の3つの診療領域から成り立っています。いずれにしても画像診断が核となるのは言うまでもありません。

私は学生時代よりIVRに大変興味が有り、放射線科へと進みました。まだ3年目でもあり、初心者に毛が生えた程度ですが、徐々に手技に慣れてきていると感じます。

放射線科は内科や外科に比べれば特殊な科であり、病理と同じくsitting detective(安楽椅子探偵)な割合が大きいです。画面とにらめっこすることが苦痛であれば、積極的には勧められません(ただ、IVRという手はありますが)。全ての診療科を多少なりとも網羅していなければ、レポートが書けませんので頭も良くなければなりません(でも大丈夫、私はぜんぜん賢くありません)。IVRに関して言えば、白黒の血管造影を睨みながら次はどうしよう、カテーテルは何を選ぼう、ワイヤーはどう曲げたらいいだろう、とあれこれ考えるのが苦手であれば選ばないほうがいいでしょう(血管造影を前に白目を向いていてはダメです)。何が言いたいかというと、放射線科ほど向き不向きがはっきりする科は無いと思うのです。気に入る人は「これぞ天職」と思うでしょうし、気に入らない人は「怠い、眠い、よくわかんない」と投げ出したくなるでしょう。ですので、一度、一ヶ月でもいいので放射線科を回ってください。回らないと向いているかどうかはわかりませんが、回れば一ヶ月でも向いているかはわかります。向いているのであればこんな楽しい職場はありません。

 画像診断は全ての診療科の臨床医にとって重要な領域でもあるので、一度、放射線科を回ってみませんか。

牧嶋惇 | スタッフ紹介