doctor's doctorとしての優れた放射線科医を目指す

村上敦史

診療にあたる各科の先生方の支えにもなれる放射線科

みなさんこんにちは。平成28年度から鳥取大学放射線科に入局させていただきました平成26年度卒の村上敦史と申します。

放射線科は画像診断、Interventional Radiology(IVR)、放射線治療の3つの診療領域からなっています。中でも画像診断は診療の基盤となる領域ですが、各領域の性質は大きく異なります。私はその中でも画像診断・IVRを中心に勉強させていただいています。大学時代から放射線診断学には興味を持っていましたが、それは形態・病態を可視化でき理解しやすいという単純な視点からでした。初期研修医になってからは内科等のローテートを通して、様々な診療領域が魅力的で進路に関して悩んだ時期もありました。しかし、放射線科関連の学会に参加した際、放射線科医がDoctor's doctorと呼ばれることを知りました。知識・技術等を十分に習得することで、患者さんのみならず同じく診療にあたる各科の先生方の支えにもなれるということが衝撃的でした。もともと幅広い疾患を扱いたいと考えていたので、放射線科医の立ち位置はとても魅力的で、放射線科医を目指すようになりました。また、研修中は画像診断に加えIVRに関わる時間も多く、その手技には他にはない楽しさを感じました。 

大学病院では、幅広い症例を経験し
最終診断まで追うことができる理想的な環境が整っている

現在は、1週間のうち4日が画像診断(CT・MRI・核医学の読影など)、1日はIVR(CVポートやTACEなどの血管系IVRおよび非血管系IVR)をしています。放射線治療に関しても放射線科専門医(卒後6年目)取得までに勉強していきます。普段の診療では放射線診療の各分野を専門とする先生方から指導、アドバイスをいただきながら勉強することができます。大学病院では、幅広い症例を経験し最終診断まで追うことができる理想的な環境が整っていると思います。また、他科とのカンファレンスでは実際の治療や各科の先生方のニーズを知ることができ大変魅力的です。医局の雰囲気もよく、on/offがはっきりしているため、それぞれに合った時間の使い方ができることも魅力です。 

責任も大きいですが大変やりがいのある仕事

放射線診療は他科との連携の上に診療が成り立っており、責任も大きいですが大変やりがいのある仕事です。Doctor’s doctorとして放射線科医ならではの視点で診療に参画し、医療の質を向上させることで、病院全体の診療レベル向上に極めて重要な役割を果たすことができます。また、放射線科領域は技術の進歩がめざましく、日々新しい知識に触れる楽しみがあります。放射線科の各領域にはそれぞれの魅力があり、個々の適性に合わせて進路選択できる点も特長だと思います。是非、放射線科に一度足を運んでみてください。お待ちしております。

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