看護学専攻のFD講演会が開催されました~鳥大のシミュレーション看護学教育~
令和5年3月23日(木)、「DXの力で看護教育をアップデート」について、FD講演会が開催されました。
これまで本学では、デジタル教材と学修管理システムを活用した双方型授業を行ってきましたが、コロナ渦によって制限された臨地実習を補い、誰でも平等に質の高い教育を受けられるように進めてきたVR活用による新しい学習方法について紹介しました。
プロジェクション型VRスクリーンシステムでは学生が体験するVR映像や360度カメラで撮影した動画・画像を実寸大で投影し、代表者以外も俯瞰視点で学習を共有きます。また、鳥取大学オリジナルのシナリオを採用したVR教材には、身体観察やアセスメントに加え患者さんや他の看護師との会話も可能な機能が搭載されています。
これらの技術を活用することでコロナ渦で制限された臨地実習に対応できるだけでなく、学生の実地体験が希少な医療事故場面・在宅医療介護現場・災害現場・国際医療現場などを経験でき、実習による経験値の獲得に加えて従来の実習では体験できなかった技能を習得することを目指します。

行ってきた取り組みについて話す三好准教授

体験者の視界をプロジェクターで投影し共有

身体観察やアセスメント、会話を行います

360度カメラで撮影
プロジェクション型VRスクリーンシステム | 代表者が没入体験しているVRコンテンツの映像をスクリーンに表示することによって、周囲の学習者は体験を共有できる 従来見ることができなかったアングルを俯瞰視点で学習できる |
フルCG-VR教材 |
通常実現しにくい臨床場面を繰り返し体験できるよう鳥取大学オリジナルシナリオを開発し、学生の課題解決能力の向上を目指す |
360度カメラ | 動画・画像が撮影可能 撮影した動画・画像をプロジェクション型VRスクリーンシステムを用いて投影 医療者視点だけでなく、患者視点からの看護を体験することで、安心・安全な看護ができることを目指す |