~医学部医学科学生対象~ 低侵襲外科センターにおいて低侵襲外科センター体験セミナーを開催
令和2年2月11日(火・祝)、鳥取大学医学部附属病院低侵襲外科センター(※1)において、本学医学部医学科学生を対象とした「低侵襲外科センター体験セミナー」が開催されました。 本セミナーは、外科系の診療科(消化器外科、心臓血管外科、泌尿器科、胸部外科、頭頸部外科、女性診療科、脳神経外科、整形外科、麻酔科)、MEセンター及び看護部が協力し、学生に低侵襲手術(※2)や外科系の診療科に興味をもってもらうことを目的として、内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」(※3)など最先端の医療機器を使用した模擬手術を体験してもらうものです。
当日は、33名の学生(医学科1年から5年生)が、各診療科医師の指導の下で手術室やシミュレーションセンターにおいて計9診療科のうち希望する3診療科を体験しました。学生たちは日頃できない体験を興味深く楽しそうに取り組んでいました。

脳動脈瘤毛管内治療・クリッピングにチャレンジ

関節鏡による膝半月板縫合・肩腱板&関節唇縫合にチャレンジ

超音波凝固切開装置による腹腔鏡下の粘膜切開・剥離にチャレンジ

ブタの心拍を用いた肺動静脈の剥離・結紮にチャレンジ

ブタの腹腔鏡下胆嚢摘出手術と腸管吻合にチャレンジ

シュミレーションによるステントグラフト内挿術にチャレンジ

挿管人形による気管内挿管と中心静脈穿刺にチャレンジ

湾曲喉頭鏡を用いた咽頭腫瘍提出にチャレンジ

ダビンチ実機を用いた運針・結紮トレーニングにチャレンジ
参加者集合写真(充実感・達成感の笑顔!)
※1)低侵襲外科センター
全国の大学病院に先駆けて内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」を導入し、ロボット手術をはじめとする低侵襲手術の技術向上と教育を目的に平成23年に設置された組織。
〔低侵襲外科センターホームページ〕
http://www2.hosp.med.tottori-u.ac.jp/departments/center/minimally-invasive-surgery/
※2)低侵襲手術
内視鏡など、できるだけ体を傷つけずに手術を行い、体への負担を最小限とし合併症のリスクを少なく手術後の回復を早め、患者様のQOL(quality of life=生活の質)を尊重する手術のこと。
※3)内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」
患者様の負担が少ない内視鏡下手術にロボット機能を合わせ、今まで不可能とされていた角度からの視野の確保と、人間の手以上の緻密さを持つ手術器具により繊細な動きを可能とする手術支援ロボット。本院では、平成22年から導入。平成30年12月からは第4世代の手術支援ロボット”ダビンチXi”と“ダビンチX”をダブル導入し、一歩先の低侵襲外科治療に取り組むとともに、次世代を担う人材を育成することを目指している。