生化学分野
Division of Biochemistry
分野の特色 |
個体の生命現象は、生体内恒常性を維持するために、生体内物質を生成・分解、変化・修飾、集合・分散させるなどの法則性のある多くの化学反応に基づいて行われている。当分野では、この恒常性が破壊されるメカニズムすなわち疾病発症機構を解明し、さらにその保護手段を開発・応用することを目的に分子レベルの研究を行っている。 |
分野での主要な研究テーマとその取り組みについての説明 |
1. 相対生化学/相対細胞生物学と病態 何かが酸化される時には反対に何かが還元される。リン酸化が起こる一方では脱リン酸化も生じている。細胞レベルでも、ある細胞には保護的な影響を与える現象も、隣接する細胞には悪影響を与えていることがある。自然界ではこのように相対する様々な現象が表裏一体となって存在している。特定の分子や細胞だけに注目するのではなく、その周辺分子や細胞への影響、相対的関係性も含めて考えることで、臓器・個体レベルでの病態が見えてくることがある。本分野では、このような分子間、細胞間の相対的な関係に注目した病態研究を進めている。これまでに、シスチン/グルタミン酸交換系トランスポーターと相対細胞生物学研究として、認知症、敗血症後のうつ症状、炎症性腸疾患などで成果が上がっている。 2. 酸化ストレスと病態 (1)酸化ストレスと病態・治療研究 |
スタッフ |
准教授 中曽 一裕 kazuhiro@med.tottori-u.ac.jp |
電話番号 |
TEL 0859-38-6153 |
関連リンク |
研究室ホームページ http://tottoritougoubunshi.jp/ |