M2 山中 智央さん

令和3年度 修士課程2年

山中智央

Q1 どんな学生生活を送っていますか?

 「心理臨床における治るとは何だろう?」といった疑問を抱えながら日々を過ごしています。例えば医学では腫瘍を取り除くなど「治る」といった基準が明確ですが、臨床心理学では同じ病気を抱えていても、「治る」といった状態はクライエントさんの主訴によって異なります。そのため、学生生活では、研究で積み重ねられた知見と、目の前にいるクライエントさんの語りを合わせて、クライエントさんにとっての「治る」とは何かを考え、主訴の解決に立ち会えるよう日々努力をしています。

Q2 一週間のスケジュールを教えてください。

 鳥大院では卒業や資格取得のために必要な講義をM1の間にほとんど取得することができ、M2で受講する講義は水曜日のカンファレンスと各自が所属するゼミの時間だけになります。そのため、M2の生活は臨床活動をするも良し、研究活動するのも良し、自身で獲得したプロジェクトに取り組むも良し、自由に遊ぶも良しと、各々の裁量に任されます。私の場合は大体平日に臨床活動や研究活動を行い、休日に論文としてデータをまとめるといったスケジュールで活動しています。ケースは毎週少なくとも1つは入っている事が多く、学生の間に臨床経験をたくさん積むことが出来ます。予定が入っていない時間も、ケースの記録や臨床心理相談センターにかかってくる新規の申し込みの受付業務を行っていたり、同期でお互いの研究の相談をしたりしています。研究の話や臨床の勉強に熱が入り始めると5限以降であっても活動は続きます。また、土日には鳥取大学で行われている発達検査のアルバイトをしていることもあります。文字にしてみると改めて結構忙しい日々だと思いましたが、同期にも恵まれ楽しく充実した日々を過ごしていると感じています。

山中_週間スケジュール

Q3 受験生へのメッセージ

 担当ケースが多く臨床経験をたくさん積むことが出来るのは鳥大院の良いところだと思います。先生方のオリエンテーションや専門性も様々で多様な視点が身につきます。また、臨床心理のオリエンテーションや先生方の専門性を超えて、「目の前にいるクライエントを援助するために重要なこととは何か?」といった問いに向き合い、対人支援における態度を学ぶことができることも本学の良い所として欠かすことが出来ません。学生生活は多忙ですが、しっかりとした対人支援の基本が身につく良い環境だと思います。米子市も住みやすいところで、海の幸がとてもおいしいです。ぜひ鳥取大学大学院に進学して、学びを深めてください。どこかで出会ったら後輩ですって話しかけてくださいね◎

山中智央_勉強中