松本真広さん(鳥取県警察本部警務部広報県民課被害者支援室)
令和6年度修了
Q1.主な業務内容について教えてください
以下の業務を主に担っています。
・犯罪被害者等に対するカウンセリング
・犯罪被害者等のうち、精神的被害の大きい者又は大きな精神的被害を受けていることが予想される者に対する危機介入
・医療機関等の関係機関へ引き継ぐ際に必要な犯罪被害者等の心理状態に関する情報の提供
・犯罪被害者等の支援活動に従事する皆察職員に対する専門的な助言、指導その他の援助
・警察職員に対する代理受傷及び犯罪被害者等の支援に関する講義や研修
Q2.特に「ここに力を入れている」というポイントと将来のビジョンを教えてください
被害者等は、犯罪や交通事故に巻き込まれ、生命を奪われ、家族を失い、けがを負わされるといった直接目に見える被害だけでなく、それらに加え、強い恐怖や不安、将来への希望を失うなど、精神的にも強く影響されます。被害直後から心理職が被害者等に寄り添いながら気持ちを整理したり、トラウマ反応への心理教育を丁寧に行い、リラクゼーション法を用いたりすることで、被害者等が自分自身の力で回復していく過程を支えることは、心理職の重要な役割であると感じています。
また、被害者支援は心理職だけで完結するものではなく、警察官、医療機関、行政機関、民間支援団体などとの連携が必要不可欠です。警察で行う支援では、各警察署の担当捜査員と積極的に連絡を取り合いながら、被害者の様子やカウンセリング状況について共有します。
被害者等への支援は警察の対応だけではありません。犯罪被害者総合サポートセンターや民間支援団体とも連携をして支援を行います。また、必要に応じて、被害者等が利用している生活施設や病院とも情報共有を行い、継続的な支援を受けることができる環境を整えることも重要な役割だと考えています。
被害者支援はこころのケアを行うだけでなく、被害者等が再び安心して地域で生活できるように支えることだと学びました。その積み重ねが地域住民の警察に対する信頼や安心感の向上につながると考えています。今後も心理職として専門性を高めながら、被害者一人一人に寄り添った支援を行い、地域社会の安全・安心の実現に貢献していきたいです。

