今北哲平さん(鳥取生協病院)
平成29年度修了
今北 哲平
鳥取生協病院 臨床心理士出身大学:関西大学社会学部社会学科心理学専攻
資格:公認心理師,臨床心理士,認定行動療法士
Q1 今どんな仕事をしていますか?
内科,外科,緩和ケア,身体科リハビリテーションなどの医療活動や,地域のヘルスプロモーション活動などに積極的に取り組んでいる一般病院で働いています。業務としては,精神科外来業務(心理療法,心理検査,休職者に対するリワーク支援など)や,病棟業務(リエゾン・コンサルテーション),アウトリーチ支援(精神科訪問看護),産業精神保健活動(職員のメンタルヘルスケアや予防活動など)に従事しています。
Q2 鳥大院に進学してよかったことは?
クライアントやその関係者の苦痛だけでなく,それらの苦痛を生み出している「社会環境」をどのように改善していくことができるのかを真剣に考え,取り組んでいる先生方がいることです。ケース検討やゼミでのディスカッションを通して,そのような先生方の言葉や取り組みに触れられたことで,科学者-実践家として最も大切な態度と倫理を考えることができたように思います。
良かったことはそれだけではありません。鳥大院のある米子市は,豊かな自然や海産物,文化に恵まれた地域です。皆さんがもし「臨床心理学を学びたい」と思って鳥大院に入学したとしても,修了する頃には「十分学んだけど,もうちょっとこの地に住んでいたい」と思ってしまう・・かもしれません。
Q3 受験生へのメッセージ
「大学院は単なる箱であって,その中にいるのは“人”です」
学部生の時,指導教員に教えてもらった言葉です。是非,自分がどのような先生や先輩と一緒に学ぶのかを,論文検索や研究室訪問を通して考えてみることをおすすめします。
ところで,実際に大学院生活を経験してみて,先の言葉には付け足しが必要なことに気付きました。それは,「大学院は単なる箱であって,その中にいるのは“人”です。そして,その外にあるのは“地域”です」。研究室訪問などで大学を訪れた際には,是非近くにある湊山(みなとやま)公園や,児童文化センターのプラネタリウムなどに足を運んでみてください。