太田真貴さん（広島国際大学）

Q1 今どんな仕事をしていますか？

　大学教員として、臨床心理学や公認心理師資格に関連する講義を担当し、臨床心理士・公認心理師の育成に携わっています。また、所属機関の相談室で相談支援を行ったり、地域の方を対象に心の健康に関する知識の普及を行っています。大学に所属するまでは精神科病院で勤務しており、精神障害者の地域援助が主な研究テーマの1つとしてあります。 

Q2 鳥大院に進学してよかったことは？

　心理臨床家として必要なスキルを学ぶのに最適な環境が整っていたことです。大学院に併設されている心理相談センターでは、子どもから大人まで、神経症圏の方から精神病圏の方まで、幅広い対象の方が来談されます。様々なケースを通して、豊富な臨床力を持つ先生方から実践的な指導を受けることができました。また、指導教員の学外の講演や研修会に携わらせていただくことも多く、他職種の方々と触れ合うことで、地域援助について考えることができ、幅広い視点を得ることができました。そのような環境だからこそ、研究活動は、常に臨床に根差した研究になっているか自問させられましたし、指導教員からもそのような視点で熱心に指導していただけたと思っています。 

Q3 あなたの大切にしたい価値は？

　自分の枠だけに捉われず、物事をいろいろな視点でみて受け入れることができるようにしていきたいというのが理想です。しかし、専門職としては、何でもOKの姿勢だと支援にぶれができるので、“誰のための支援なのか”を自問自答しながら、その中で最善の方略は何かを考え行動するようにしています。また、研究活動では臨床に根差した研究になるよう心がけています。

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