竹田伸也教授と福崎俊貴准教授の論文が『Psychogeriatrics』に掲載されました
2024.5.8
竹田伸也教授と福崎俊貴准教授の研究「Association between workplace interpersonal relationships and psychological distress among care workers at elder care facilities」が、Psychogeriatricsに掲載されました!
高齢者施設で働く介護職の抱える職場の人間関係は、離職意図に関連することが2023年の研究で明らかになりました。しかし、職場の人間関係が心理的苦痛と関連しているか否かは、これまで明らかにされていませんでした。
本研究では、職場の人間関係の問題を抱えている介護職員は抱えていない介護職員に比べ、心理的苦痛を抱える可能性が5.95倍増加することが示されました。一方、人間関係改善の意向を持つ者は持たない者に比べて心理的苦痛を抱える割合が0.33倍に低下することも示されました。
本研究では、高齢者介護事業所で働く介護職にとって、職場の人間関係と心理的苦痛との間に強い関連があることが明らかになりました。職場の人間関係の問題を抱えることは心理的苦痛の危険因子となり、人間関係改善の意向は心理的苦痛を減弱する要因となる可能性があることが示されました。