嘉手苅瑠輝さんの論文が『自閉症スペクトラム研究』に掲載されました

2022.3.7

本専攻修了生で本学医学専攻博士課程に在籍している嘉手苅瑠輝さんの論文(自閉症スペクトラム児への音韻分解と音韻抽出課題を用いたしりとり指導─ひらがなの読みが未習得であった事例─)が,自閉症スペクトラム研究に掲載されました。

しりとりは音韻操作(音韻分解と音韻抽出)の能力と,ひらがなの習得とも関連していることが示唆されています。本研究では,ひらがなの読みが未習得である自閉症の幼児に対して,しりとりの習得を目指した段階的な指導の結果,しりとりを習得し,日常生活場面での般化がみられたことを報告しています。またしりとり指導は,遊び感覚で実施できるため,ひらがなへの学習に苦手さを示す子どもにとって,楽しみながら負担なくできることが期待されます。