鳥取大学医学部 脳神経医科学講座 脳神経内科学分野

医局員募集

診療科の特徴



当科は脳神経内科として1962年に設立され、以来60年以上の長い歴史のある教室です。
医学の進歩は目覚ましく、この60年の間にも画期的な検査や、治療法など新たなものが利用できるようになりましたが、神経疾患診療においては患者さんを直接よく診る、という内科の根源的な点が大切であることに変わりはありません。
全身に広がる神経を診るためには、偏りのない全身の診察を行う必要があります。
当科では全身を診ることを重視するのみならず、人間そのものを診る、その患者さんの人生に寄り添う脳神経内科医になれるよう教育、研修を行っております。
一人ひとりの患者さんをつぶさに診ることで患者さんから学ぶことは多く、それらが新しい知見として世界に発信することや、新たな研究や治療につながっています。
我々はこの脳神経内科のやりがい、魅力を若い先生達にも知ってもらいたいと願っています。

 


 

診療体制

外来診療は、新患外来と専門外来(神経変性、物忘れ、神経免疫、脳血管障害、頭痛、てんかん、ボツリヌス、老年)で専門性の高い診療を行っています。
神経疾患の診断には問診が大変重要で、問診で診断の8割は見当がつくともいわれます。
当科の新患外来では、若手医師の研鑽の場として問診を担当し、診察・方針相談は専門医である外来診察担当医が引き継いで対応しています。
また、救急外来での脳卒中対応では、脳外科、救急科、関連多職種ともタッグを組んで連携し、脳梗塞患者さんへのより迅速なアルテプラーゼ投与と血管内治療による治療成績の向上を目標に取り組んでいます。

入院患者数は、年間600人前後で、脳梗塞急性期、てんかん、神経感染症などの神経救急疾患の対応や、神経変性疾患をはじめとした慢性疾患の精査・治療入院を行っています。
ここでも、ベッドサイドでの問診や診察に重きを置いて診療しています。
教授回診、入退院カンファレンス、症例検討会、診療グループカンファレンスを行いながら診断・治療方針の検討を経て、質の高い医療の提供と、若い先生達への教育的な環境作りに努めています。

 


 

研修について

卒後初期臨床研修においては、当科は内科一部門としてローテート研修の受け入れを行っております。
初期研修を終えた内科専攻医の先生方には、おおよそ1年間は当科中心に研修を行ってもらい、その後は新内科専門医プログラムに従いプログラム連携の関連病院での診療を経験していただくように調整しています。
これらの臨床研修のみならず各専門医取得後も大学院生として等、臨床神経学の勉強、研究を希望される場合は、いつでも様々な形で研鑽を積んでいただくことが可能です。
また、鳥取大学以外の様々な大学出身の先生も所属しており、現在も切磋琢磨しながら研修・研究を行っています。

 


 

キャリアパス

入局者の殆どの先生が神経内科専門医、医学博士学位を取得しています。
当科の歴史が長いことからも、多数の同門の先生方が、山陰のみならず全国の病院や研究機関において、臨床、研究、教育の場で活躍しています。
初期臨床研修中の先生は、3年目以後は当院での新内科専門医研修プログラム(あるいは連携プログラム)に参加して新内科専門医取得を経て、脳神経内科のサブスペシャリティ研修も並行して行うことが可能です。
最短で卒後6年目には新内科専門医資格認定試験を、卒後7年目で日本神経学会専門医試験の受験資格が得られます。
神経内科専門医取得後はそれぞれの興味のある分野(脳神経内科内でのサブスペシヤリティ)を極めて、各専門医、指導医を取得できるよう研修を組んだり、大学院へ進学して研究に打ち込んだりと、各自の希望に合わせたスタイルを用意しています。
また大学病院では、各先生のライフプランとして結婚、出産に伴う産休や産後の育休といった有給取得や日当直調整、さらに院内保育園、病児保育も行っており、各先生の専門医取得や学位取得のサポートを行っています。

医学部卒業後キャリア例

当科研修で取得可能な資格例

  • 新内科専門医
  • 総合内科専門医
  • 神経内科専門医
  • 脳卒中学会専門医
  • 認知症学会専門医
  • 神経生理学会専門医(脳波)
  • 神経生理学会専門医(筋電図・神経伝導)
  • てんかん専門医
  • 頭痛専門医
  • 脳神経血管内治療専門医
  • 老年病専門医
  • リハビリテーション科専門医 等

当科の関連病院

  • 鳥取県立中央病院★●
  • 鳥取赤十字病院★●
  • 国立病院機構鳥取医療センター★●
  • 鳥取県立厚生病院★●
  • 藤井政雄記念病院★●
  • 労働者健康安全機構山陰労災病院★●
  • 博愛病院★●
  • 済生会境港総合病院★●
  • 松江赤十字病院★●
  • 松江市立病院★●
  • 松江生協病院★●
  • 国立病院機構松江医療センター★●
  • 島根県立中央病院★●
  • 野島病院★
  • 三朝温泉病院★
  • 安来市立病院★
  • 養和病院●
  • 渡辺病院
  • ウェルフェア北園渡辺病院
  • 大山リハビリテーション病院
  • 米子東病院
  • その他に岡山県、兵庫県にも関連病院があります。
  • 「★」は鳥取大学内科専門医研修プログラムの基幹施設、または研修連携施設
  • 「●」は神経学会が定める教育病院、教育関連病院、または教育関連施設

超高齢化社会を迎え、脳神経内科医に求められるものはますます大きくなってきております。
地方都市では、全国に先駆けた高齢化があり、我々を必要とする神経疾患の患者さんはたくさんいらっしゃいます。
我々は鳥取大学脳神経内科だからこそできる、キラリと光る仕事ができればと願い、仲間を求めています。
臨床神経学の診療や研究、地域医療に関心のある方は、ぜひご連絡ください。

お問い合わせ先

鳥取大学脳神経内科 統括医長
田尻 佑喜
Sc(アットマーク)ml.med.tottori-u.ac.jp ←@に変更してお送りください。

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