当分野では、社会貢献につながる取り組みとして、「鳥取県がん登録」の登録実務や「地域保健を語る会」の開催場所の提供を行なっています。
鳥取県がん登録事業は、県内の医療機関においてがんと診断された患者について、その発症から治療または死亡に至る経過に関する医療情報を集め、腫瘍ごとに登録するシステムです。2013(平成25)年12月「がん登録の推進等に関する法律」(がん登録推進法)が成立し、2016(平成28)年1月の施行より、「全国がん登録」へ鳥取県での登録情報を届ける役割を担っています。
「全国がん登録」への登録情報をもとに、鳥取県におけるがんの罹患、診療、転帰等の状況を把握および分析し、がん医療の質の向上並びにがんの予防の推進のため、またがん情報提供の充実のために役立てることです。
鳥取県が実施主体であり、鳥取県健康対策協議会(以降、健対協)に全国がん登録業務を委託して実施しています。健対協は、鳥取県医師会館内に設置し、腫瘍調査部においてがん登録の事務作業を行なっています。
当分野内に、鳥取大学医学部環境予防医学分野のがん登録室が設置され、登録実務を担っています。
登録情報は下記よりご参照ください。
鳥取県健康対策協議会「鳥取県がん登録」
鳥取県がん登録事業報告書
鳥取県がん情報の利用を希望される方は、下記のホームページをご確認ください。
鳥取県がん情報の提供について/とりネット/鳥取県公式サイト (tottori.lg.jp)
「地域保健を語る会」(以降、語る会)は、山陰両県の保健師を中心に、公衆衛生関係者が集まって交流したり、勉強したりする場です。1980年頃設立され、1983(昭和58)年に出雲市で第1回総会を開催しています。
語る会では、次のような取り組みを行なっています。当分野では、月に1回、鳥取西部支部の開催場所を提供しています。
保健師、鳥取県公衆衛生医師、当分野の大学院生などが参加しています。事務職、栄養士、臨床医、退職後の保健師等、現場での公衆衛生活動に関心があれば、どなたでも参加できます。
近況報告、事業・活動で頑張っていることの紹介、事業・活動で困っていることの相談、対応困難事例の対応方法の相談、職場内の労働環境の問題、参加した学会で学んだことなど様々な話し合いがなされています。
最近の公衆衛生に関連する情勢の学習、日常活動で困っていることに対する次の一歩、日ごろの愚痴の共感、様々な内容を語り合う仲間づくり、等、いろいろな得るものがあります。日常活動で生じた思いを語り合う場であり、3つの原則「仲間に学ぶ」、「事例に学ぶ」、「情勢に学ぶ」を大切にしています。
語る会へのご参加を希望する方は、当分野のお問い合わせフォームにご連絡ください。
その際、参加を希望する支部名をお書き添えください。
支部連絡員へおつなぎいたします。
会費 2000円/年