学科長あいさつ

トップ > 医学部の紹介 > 医学科 > 概要 > 学科長あいさつ

医学科長 谷口 晋一

米子の地で新たな医学・医療を切りひらく人間性豊かな医師を目指そう

 鳥取大学医学部は創立75周年を迎えた歴史ある大学です。医学科では「高い倫理観と豊かな人間性を備え、地域特性に合わせた医療の実践や最先端の医学を創造できる医師を養成する」ことを指針としています。
 医学部のある米子市は山陰の商都としてモノと人が集まる場であり、すぐ近くに山陰の名峰である大山や弓ヶ浜海岸といった美しい自然に恵まれた場所です。暮らしやすく、自然に交わるさまざまなアクテイビテイも豊富です。6年間を通じて米子や山陰の地に愛着をもってもらえると大変うれしいです。
 医学科6年間の学修目標として、医学の知識・技能の習得はもとより、豊かな人間性の醸成、コミュニケーション力・チーム形成力、知的探求心と創造性、国際的な広い視野と地域医療の視点、をかかげています。
 医学の基礎と臨床力を育むカリキュラムに加えて、鳥取大学ではコミュニケーションに重点を置いたヒューマンコミュニケーション教育・手話教育を行っています。対人関係における共感の大切さや聴こえない方に必要な配慮といった他者理解を学びます。また、イノベーション教育では、発明学の授業で機器開発のプロセスを理解するとともに、医療シミュレーターも使って臨床技能の向上を図っています。さらに大学病院では経験しづらいプライマリ・ケアを経験する地域医療教育など、鳥取大学ならではの特徴あるカリキュラムを整えて皆さんをお待ちしています。
 医学という分野は、皆さんが想像している以上に、科学的思考のみならずコミュニケーション、社会的なものの見方、歴史や哲学の理解など、人文的で幅広い視野が求められます。これからの医師は、生物医学以外の分野にも興味をもち、自分の頭と心を使って考えることが求められます。マハトマ・ガンジーは、「明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ」と言っています。皆さんも、自然豊かな米子の地で、さまざまな人に出会い、学び続けることを喜びとする人になってほしい。米子の地で学んだ医学科の卒業生たちは、地域で、日本各地で、そして世界で活躍しています。皆さんも医学科の情熱あふれる教員と共に学び、素晴らしい医師・研究者を目指しましょう。