医学部長メッセージ

「生命の尊厳を重んじるとともに、創造性に富む医療人や生命科学者を養成する」

河合学部長

鳥取大学医学部では『生命の尊厳を重んじるとともに創造性に富む医療人や生命科学者を養成する』ことを理念として掲げ、それを実現するため『限りない人間愛や高い倫理観の涵養』、『最先端の医学、生命科学、看護学、検査技術科学の創造』、『地域社会発展への貢献』、『国際的な活躍』などを目標として教育を行っています。
特に、医療人のみならず最近の学生に必要不可欠なコミュニケーション能力の養成、倫理観の涵養、少人数による問題解決型教育などに力を入れて、良き医療人、良き専門的職業人の前に、良き教養人になれるように努めています。
さらに、能動的学習(アクティブラーニング)を積極的に導入するため、常にカリキュラムの改善に努めています。
また、実技(技術)の備わっていない医療人は、実際の臨床では困惑することが多々あることより、卒前卒後いつでも(学外者も)利用できるシミュレーションセンターを充実させるとともに、附属病院の卒後臨床研修センター、医療スタッフ研修センター、地域医療支援センターと連携して卒前卒後のシームレスな教育を実現しています。


鳥取県は高齢化が顕著に進んでおり、20~30年後の日本の現状を先取りしていると言っても過言ではありません。中山間地の自治体病院に設置したサテライトセンターでの医学生、看護学生との協働実習や、在宅マインドを醸成するため住民の自宅に泊まりこんで地域の課題を把握するなど、将来の日本の地域医療に関しての先進的な取り組みを模索しています。

グローバルな視点を育成することも重要課題であります。本医学部では諸外国の医学部、医科大学(米国1校、ロシア3校、フィリピン1校、モンゴル1校、インドネシア2校、韓国2校、中国2校)と交流協定を締結し、活発な国際交流を行っています。毎年学生や教職員が研修・研究・教育に行き、大きな視野を持った医療人や研究者の育成に役立っています。さらに、医学教育の国際化にも対応できるように、平成30年には医学教育分野別認証を受審予定です。 

大学の使命の1つとして研究があげられますが、最近の学生は、すぐに結果のでない基礎研究を敬遠する傾向が見受けられます。そのため、各学科いずれも学部学生時代に研究室に入って研究マインドの醸成を行うとともに、大学院教育の充実にも努めています。一般コースの他に、腫瘍専門医コース、障害児医療学コース、革新的未来医療創造コース、がん看護専門看護師コースなどを設置し、より幅の広い視野を備えた人材を育成しています。 

本医学部には医学科、生命科学科、保健学科があり、それぞれに特徴的な教育、先進的な研究を行っていますが、それらの教育力や研究力を融合してさらに発展させるため、学科の枠を超えた教育、研究体制を構築することは吃緊の課題と言えるでしょう。そのような課題を成し遂げるには3学科の連携が最も重要であり、将来の医学部の発展を見据えた改革の推進が必要と考えています。 

鳥取大学医学部ではこれまでも、そしてこれからも地域に根ざし、常に最先端の教育・研究に邁進し、国際的視野に立った教養溢れる医療人や専門的職業人の育成に努めます。そして、将来のビジョンを構築して医学、生命科学、保健学の発展・向上に貢献すべく努力いたします。未来に向かってわれわれと一緒に羽ばたく意欲のある学生諸君の入学を心待ちにしています。

 

鳥取大学医学部長 廣岡保明