発生生物学分野

Division of Developmental Biology

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分野の特色

 

 発生生物学分野では、発生および再生過程において組織が正確な形態とサイズに形成される機構の解明を行っています。その成果から抜本的で大規模な再生医療への発展をめざします。また、遺伝子操作による疾患モデルの作製と解析により、様々な医学分野への貢献もめざします。

 本分野の大きな特色は以下です。

  1. ヒトやマウスの多能性幹細胞を用いた生殖巣オルガノイド構築研究に加え、ゼブラフィッシュやイモリなどの動物モデルを用いた四肢の発生再生研究を行っています。
  2. マウスやヒトの分化誘導系を利用して生殖巣 (精巣と卵巣) の出現機構の理解を深め、生殖巣オルガノイドを構築しての医療応用を目指しています。
  3. ゼブラフィッシュを中心とした魚類モデルを用いて、ヒレをはじめとする器官の発生・再生機構の解明を進めています。特に、骨格形成、組織修復、再生能力の変化に着目し、器官が正しい形態を形成・再形成する仕組みを解析しています。
  4. 四肢を研究対象として、発生・再生・進化の研究をイモリで行っています。基礎から応用研究まで、様々な研究分野に利用可能なイモリ系統を整備しています。
分野での主要な研究テーマとその取り組みについての説明

 

  1. 吉野
    生殖巣(精巣と卵巣)は、精子や卵子を産生するとともに、性ホルモンを分泌して性特異的な体づくりを支える重要な器官です。その発生異常は、不妊や性分化疾患の原因となります。これまで、生殖細胞は多能性幹細胞から誘導されてきましたが、その発生を支える体細胞の形成機構は十分に理解されていませんでした。我々は、生殖巣体細胞が出現する仕組みを独自に理解し、マウスES細胞から生殖巣体細胞を誘導するとともに、ES細胞由来生殖細胞と組み合わせて生殖巣オルガノイドを構築しました。現在は、生殖巣体細胞の発生原理の包括的理解と、ヒト生殖巣オルガノイド構築を目指しています。
  2. 阿部
    脊椎動物の器官は、発生過程で正確な形態とサイズに形成され、一部の動物では損傷後に再生する能力をもちます。一方で、再生能力は動物種や発生段階によって大きく異なり、その違いを理解することは、組織修復や再生医療の基礎を考えるうえで重要です。しかし、器官がどのように正しい形で作られ、再生されるのか、また再生能力がどのように変化するのかについては、まだ十分に理解されていません。我々は、ゼブラフィッシュを中心とした魚類モデルを用いて、ヒレの発生・再生、骨格形成、組織修復の仕組みを研究しています。また、異常な骨格形成や組織形成を示す疾患モデルの確立にも取り組み、発生異常や再生医療に関わる基礎的理解の発展を目指しています。
  3. 松原
    私たちのグループでは、イモリ手足(四肢)の発生と再生に興味を持ち研究を行っています。遺伝子導入やCRISPR/Cas9システムを用いた遺伝学的操作が容易なイベリアトゲイモリ(Pleurodeles waltl)を研究対象として用いています。イモリ四肢発生には特有の側面がある一方で、種を超えて保存されたパターン形成プロセスも見られます。イモリを用いて、遺伝子機能、形態形成、指形成など、四肢の発生メカニズムを研究しています。さらに、イモリは四肢を完全に再生できる唯一の脊椎動物であるため、四肢の発生と再生プロセスにおけるパターン形成メカニズムの違いにも注目しています。これら研究によって、形態的多様性の理解、及び将来的な再生医療応用を目指しています。
スタッフ

教授    吉野 剛史
准教授   阿部 玄武
助教    松原 遼

 電話番号

TEL 0859-38-6233

関連リンク

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