当科の紹介

教室の沿革

鳥取大学医学部 器官制御外科学講座 心臓血管外科分野は、鳥取大学の大学院設置に伴い、第二外科学講座として、第一外科に遅れること11年、昭和31年10月に東京大学より桑原 悟先生が初代教授として赴任されて開講されました。
桑原教授は、当時、わが国における内分泌外科領域の第一人者であり、乳腺・内分泌外科におけるその伝統は、現在も連綿として受け継がれています。
また、2代目教授である中村和夫先生は、胸部外科・心臓血管外科診療、特に山陰地方における心臓外科の普及と発展に尽力されました。
そして3代目教授 森 透先生の時代になり、心臓血管外科、乳腺・内分泌外科、呼吸器外科の診療を3本柱とする形となりました。
また、第4代 應儀成二教授は血管外科の領域で多くの業績を残され、教室の発展に尽くされました。
平成15年4月よりは、名称が、第二外科から器官制御外科学講座 器官再生外科学分野に変更され、また、平成17年1月より呼吸器外科が診療科として独立し、中村廣繁先生を科長として胸部外科が附属病院に新設されました。

平成18年9月に第5代教授 西村元延先生が大阪大学より赴任し、植込型補助人工心臓や、大動脈ステント治療経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)など、先進医療を積極的に取り入れられました。 

平成24年には胸部外科学分野が教室として独立し、中村廣繁教授のもと呼吸器外科・乳腺内分泌外科を担当することとなり、器官再生外科学分野は、心臓血管外科のみに専念して診療をおこなうこととなりました。
また、令和2年4月からは、医学科分野の再編により分野名が器官再生外科学から心臓血管外科学となるとともに、吉川泰司が大阪大学より赴任し、ロボット心臓手術を積極的に行い、令和4年10月には本邦で初めてロボット支援下大動脈弁置換術に成功しております。
そして令和5年11月に第6代目教授に吉川泰司が就任し、現在に至っております。