鳥取大学医学部感覚運動医学講座 耳鼻咽喉・頭頸部外科分野

診療内容・専門外来

鼻副鼻腔外来、アレルギー外来

診療内容

治療は、内視鏡を用いた手術治療を中心に行っています。
新しい機器や資材を積極的に活用し、安全で正確な手術を心がけています。
疾患によって複数の専門外来や診療チームと連携をとって診療します。

対象疾患

」のついた見出しをクリックすると説明が開閉します。
  • 鼻副鼻腔炎
    鼻閉や嗅覚障害をきたす最も頻度が高い疾患です。
    病気の種類も、真菌性や好酸球性などいくつかのタイプがあります。
  • 鼻副鼻腔腫瘍、頭蓋底疾患
    副鼻腔乳頭腫のように良性でも再発する可能性がある疾患もあります。
    副鼻腔と頭蓋との境界領域を頭蓋底といいますが、頭蓋底に炎症性病変や腫瘍性病変が及ぶことがあります。
  • 涙道疾患
    流涙や眼脂などの症状をきたす、鼻涙管が狭窄する疾患です。
    診断は眼科でされますが、内視鏡手術の適応になることがあります。
  • 鼻出血
    出血性鼻茸や鼻腔内の血管から出血することがあります。
    出血の部位や程度によって、止血手段を選択します。
  • 顔面外傷
    鼻根部の陥凹や変形をきたす鼻骨骨折の他、眼窩周囲の骨折により複視などの視機能障害をきたすことがあります。
    骨折の種類や程度によって、観血的手術の適否などの治療方針を決定します。

検査

  • 鼻咽腔ファイバー検査
    鼻腔内を観察するための重要な検査です。
    診断や治療の効果判定で用います。
  • 鼻腔通気度検査、音響鼻腔計測検査
    鼻腔の通気性を客観的に評価するための検査です。
    睡眠時無呼吸症候群や心因性鼻閉の評価に用いることがあります。
  • 嗅覚検査
    嗅覚障害の程度や治療効果の判定に用いることがあります。
  • アレルギー検査
    アレルギーの原因や体質を評価するため、鼻腔検査や血液検査を行うことがあります。

手術

  • 内視鏡下鼻・副鼻腔手術
    手術の的となる最も頻度が高い疾患は、慢性鼻副鼻腔炎です。
    難治性の副鼻腔炎とされる好酸球性副鼻腔炎においても、精度の高い手術が求められます。
    鼻副鼻腔真菌症も日常臨床でよく遭遇する疾患です。
    腫瘍や真菌症と鑑別を要する場合も、手術適応となることがあります。
    内視鏡下鼻・副鼻腔手術の術式はⅠ型~Ⅴ型があり、病状によって術式を選択します。
  • 頭蓋底手術
    下垂体疾患や頭蓋底疾患に対して、脳神経外科と合同手術を行っています。
    経鼻的に硬膜再建をすることが多いですが、広範囲の再建を要する場合には、形成外科とも連携をとります。
  • 涙嚢鼻腔吻合術
    鼻涙管狭窄症の手術は、内視鏡手術が主流となっています。
    当科では、眼科と合同手術を行っています。
  • 鼻粘膜変性手術
    アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対して、レーザーや高周波熱凝固法による治療を行っています。
    日帰り手術も可能です。
  • 鼻腔形態改善手術
    鼻中隔湾曲症や肥厚性鼻炎による鼻閉に対して、鼻腔容積の開大と通気性の改善を目的に、内視鏡下鼻腔手術や内視鏡下鼻中隔手術が適応となることがあります。
  • 鼻漏改善手術
    難治性鼻漏の方で、経鼻腔的翼突管神経切断術が適応となることがあります。

治療

  • アレルゲン免疫療法
    アレルギー性鼻炎には通年性と季節性があります。
    スギ花粉症やダニを原因とする通年性アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法は、2014年から開始しています。
  • 生物学的製剤
    鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の難治例や重症のスギ花粉症に対して、生物学的製剤が適応となることがあり、当科でも治療を開始しています。

お使いのブラウザでは、ウェブサイトが正しく表示されない場合があります。
正常に表示されない場合は、ブラウザを最新版にアップデートいただくか、他のブラウザ(Chrome、Firefoxなど)をご利用ください。