2023年度耳鼻咽喉科専攻医募集のお知らせ
私たちの鳥取大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科を基幹施設とした専門研修プログラムをご参照いただき有難うございます。
耳鼻咽喉科頭頸部外科はQOLに直結した幅広い専門領域があり、それぞれの診療において深い知識と卓越した技術が求められる、非常にやりがいのある診療科です。
当科の専門研修プログラムでは十分な症例経験のみならず、より質の高い診療を行うための研鑽を積むことを目標として作成されています。
また診療以外にも国際学会・学術誌への投稿も積極的に行っている医局ですので、先進的な学術活動を担う次世代のリーダーとして必要な能力を培うことも目標としています。
個々人の希望や興味にあわせた専攻を重点的に研修してもらうことができるよう施設認定を多く有しており、専門医取得後に日本頭頸部外科学会、日本アレルギー学会、日本内分泌外科学会、日本睡眠学会などの各認定医・専門医や日本鼻科学会手術専門医などの資格も取得できるようサポートします。
また、教育についても新たな取り組みを行い、効率よく学べる体制を構築しています。
希望者は大学院への進学も可能であり、臨床の腕を落とさないように社会人大学院生として学位を目指すことも可能です。
多数の御応募を御待ちしています。
専攻医に関する問い合わせ先
鳥取大学医学部総務課専門医制度準備室
〒683-8503鳥取県米子市西町86
TEL:0859-38-7005 FAX:0859-38-7006
E-mail:senmoni@ml.med.tottori-u.ac.jp
募集要項に関するホームページ
見学や実習に関する問い合わせ先
お問い合わせフォームよりお願いします。
専門研修プログラム詳細
*現時点で2023年度鳥取大学専門研修プログラムは一次審査を通過したものであり、二次審査の結果によっては変更があり得ます。
卒後研修の流れ
研修システム
初期臨床研修(選択研修科目履修3ヵ月)
一般目標
耳鼻咽喉・頭頸部外科領域のプライマリケアに必要な基本的な知識と技術の習得を目標とする
行動目標
- 基本的な診察手技
鼻腔、口腔咽頭、後鼻孔、喉頭、鼓膜、頸部(ファイバー、顕微鏡)
- 基本的な検査
標準純音、語音聴力検査、自記オージオメトリー、ティンパノメトリー
- 基本的な画像検査
X-p、CT、MRI、食道造影、PET-CT
- 耳疾患の診断治療(急性中耳炎、滲出性中耳炎、耳痛、突発性難聴、メニエール病)
鼻疾患(副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎)、口腔咽頭疾患、喉頭疾患、気管食道疾患、外傷、手術
後期臨床研修(2年〜5年)
一般目標
- 徹底した臨床教育を実施することで能力と人格を持つ“臨床医”を目指す
- 日本耳鼻咽喉科学会が定めた専門医試験に合格する水準の知識と技能を習得し、地域医療の発展に還元する
- 個々の患者の社会的背景や家庭の事情を考慮した患者本位の医療を考える
行動目標
耳鼻咽喉科臨床医として耳鼻咽喉科疾患に対する知識と検査および診療手技を習得する
- 耳鼻咽喉科領域の解剖生理を理解する
- 外来診療の研鑽を積み、基本的診察法・検査法を習得する
- 耳鼻咽喉科病棟業務、入院患者管理を習得する
- 内視鏡下鼻内手術を指導医のもとで執刀する
- 耳鼻咽喉科の手術に助手として参加する
- 耳鼻咽喉科の当直業務を担当する
- 症例報告をまとめ、日本耳鼻咽喉科学会関連の学会に発表し、論文を書く
後期臨床研修の具体的内容
外来、検査、入院、手術の達成項目の習得
総書、文献による学習
推薦図書、文献(must reading, recommended reading)を期間内に読む
専門外来での研修
(2ヶ月毎にローテーション;週1回 計約8回)
耳、めまい難聴、鼻副鼻腔、頭頸部腫瘍、音声、甲状腺、嚥下、無呼吸、化学療法、補聴器、小児難聴
講義
専門医師(各外来責任者)によるレクチャーを受ける(10部門;5年までに少なくとも1度)
勉強会
レジデントのみで過去の専門医試験問題を題材に1人づつレクチャーを行う 1回/1〜2ヶ月
*推薦文献、レクチャーや勉強会の資料は教室内Webからダウンロードできる