看護学専攻ブログ

2年次高齢者疑似体験授業

高齢者の生活疑似体験授業

12月8日・15日

老年看護学演習の授業で、高齢者疑似体験をしました。ゴーグルを装着することにより、周辺視野の欠損、白内障による視覚機能の低下を再現し、両手首に1㎏、両足首に2㎏のおもりを付けて負荷をかけることにより、腕や脚の筋力の衰えを体験しました。背部には、プロテクターで姿勢を制限することにより、加齢に伴う前かがみの姿勢や、肘や膝を拘束具で固定することにより、緩慢な動作を体験しました。指関節を装具で固定することにより、手先を不自由な状態を再現し、巧緻性の低下を体験しました。

学生の学びをほんの一部ですが、写真とともに紹介します。

・動く際にバランスを崩すのではないかという不安や視野が狭く自分の足元や周囲が見えないことへの恐怖が常にあった。

・段差昇降体験では、視野が狭く色も違って見えるため、どこからが段差なのか、どこにあるのかが分かりにくく恐怖を感じた。

・日常生活においても、高齢者の周りの物をよけて歩きやすいようにしたり人が周囲にいた場合にはそのことを伝えて注意を促せるようにしたりすることが必要だ

・何でも介助者がしてしまうと高齢者の持てる力を奪ってしまったり、自尊心を傷つけてしまったりする可能性があるため、その人ができることを把握し、その人の力を最大限引き出すことができるように援助していくことが重要であると考えた。

・「自分でやりたいけどもう身体もうまく動かせないしもうしなくてもいいや、できなくてもしょうがない」といったあきらめなどの心情になると考えた。

・「できないから援助が必要ではなく、なにか工夫があれば高齢者が自分でできるようになる」ということで、その環境調整や工夫を提供する視点が必要だと理解できた。

今回の学びを、来年度から実習で活かしていけるよう努めます。コロナ禍にあっても一同がんばっています!応援よろしくお願いします!

2022高齢者疑似体験①2022高齢者疑似体験②2022高齢者疑似体験③2022高齢者疑似体験④2022高齢者疑似体験⑤2022高齢者疑似体験⑥


鳥取大学医学部 保健学科看護学専攻
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