Tottori University Faculuty Of Medicine Division Of Urology
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教授挨拶 (教授インタビュー)

全国の医学生・研修医の皆さん、鳥取大学腎泌尿器学教室のホームページをご覧いただきありがとうございます。

我々は、山陰地方の基幹病院として質の高い泌尿器科診療を提供するとともに、日々その病態解明や新規治療法の開発に取り組んでいる教室です。

泌尿器科 教授
武中 篤(たけなか あつし)

泌尿器科とは

泌尿器科では悪性腫瘍、排尿障害、感染症、尿路結石、男性不妊症、腎不全・腎移植、副腎疾患など幅広い領域をカバーします。特徴的なことは、内科系・外科系といった範疇にとらわれず、患者様を診断から治療までを一貫して我々泌尿器科医が行うことであります。

自分が終始関わりを持った患者様がお元気になられた時の喜びは言葉にできないものがあり、これが泌尿器科医の誇りでもあります。

最先端低侵襲手術:da Vinciによるロボット手術

我々が得意としている領域を一つ紹介します。それは低侵襲手術ならびにその開発に関する研究です。癌の根治性と手術の低侵襲化の両立を目指し、以前より腎癌や腎盂尿管癌に対する腹腔鏡手術、また前立腺癌に対する腹腔鏡下小切開手術に取り組んできましたが、2010年10月より最先端の低侵襲手術である、手術支援ロボットda Vinciを用いた前立腺全摘除術を開始しました。

本治療は、医師のみならず、看護師、臨床工学技士がともに協力して行うチーム医療であり、「チームダビンチ」というエキスパート集団を結成しています。

エキスパート集団 「チームダビンチ」

また、以前からより安全かつ正確な術式を開発する目的で米国Cornell大学と共同で外科解剖学的研究を行ってきました。その結果、種々の新知見を報告し、新たな術式の確立に寄与してきました。もちろん、米国を含む海外の一流施設でのロボット手術研修も可能です。

現在では、膀胱全摘除術、腎部分切除術、腎盂形成術、仙骨膣固定術というすべての保険適応術式、また根治的腎摘除術、腎尿管全摘除術などの保険未収載術式にも取り組んでいます。前立腺全摘除術については我々の術式をテキストとして発刊しており(ロボット支援前立腺全摘除術 A to Z解剖から理解する、メディカルビュー社)、本邦におけるロボット支援手術のリーダー的存在となっています。

卒後教育

我々は、卒後教育にも熱心に取り組んでいます。鳥取大学泌尿器科専門研修プログラムに進めば、大学病院や地域の拠点病院に加え、他県での研修も可能です。その結果、卒後6年で泌尿器科専門医、その後5年で泌尿器科指導医となることが可能です。

特に、外科研修については、執刀医の自己評価ファイルを含む動画ライブラリー、難易度別手術指導、若手医師中心の手術手技検討会、大型動物を用いた腹腔鏡手術プログラムなどの教育システムにより、ロボット手術、腹腔鏡手術、開腹手術などのスペシャリストを目指すことが可能です。da Vinci Skills Simulatorの手術支援ロボットシミュレーターを始め、各種腹腔鏡用シミュレーターも自由に使用することができます。もちろん、腹腔鏡技術認定医を取得することも可能です。

また、排尿障害や尿路結石治療など泌尿器科診療全般をオールマイティにこなすドクターを目指す者もいれば、腎不全に対する血液浄化療法など内科的泌尿器科を選択することもできます。

このように、優秀かつ熱心な指導医の下、各個人の希望に沿った形でキャリアアップを形成するための研修を行うことができます。

歴史を作ろう

鳥取大学腎泌尿器学教室は出身大学やこれまでのキャリアに関わらず、多様性を重んじる教室です。

また、女性医師や若手医師が多く、エネルギッシュな教室です。

地域医療を目指す方、専門的な技術を身につけたい方、世界に羽ばたきたい方など、それぞれの先生に応じたキャリア形成プランを提案し、目標実現に対し、出来る限りの支援をいたします。

私は、教室にとって「人は宝」だと考えています。これからの医療を担う全国の医学生・研修医の皆さん、ぜひ鳥取大学腎泌尿器学教室で共に汗を流しませんか。我々と一緒に、あなたの歴史、そして教室の歴史を作っていこうではありませんか。