生命科学科卒業生(6期生、杉本優子さん)が技術士に合格

生命科学科卒業の杉本優子さん(6期生、鳥取県産業技術センター在職)が超難関の技術士試験(令和二年度、生物工学部門)に本年3月に合格しました。

技術士とは、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威ある国家資格です(公益社団法人日本技術士会HP)。技術士は、技術の指導者としての活躍が期待されています。

技術士になるためには、まず、特定の教育機関を修了するか、一次試験(合格率30-50%)に合格しなければなりません。さらに、一定年数の研究や試験分野における業務経験が二次試験の受験に必要です。二次試験の合格者の平均年齢は42歳程度であることから実務経験の重要さが伺えます。そして、一次試験(択一式筆記試験のみ)と二次試験(記述式筆記試験、口頭試験など)では、求められるものが基礎的な知識から、技術者としての資質(科学技術に関する高度な知識、応用能力および高い技術者倫理)へと大きく変わり、今回の合格率は全体で11.9%でした。以上のことから、今回の合格はまさに快挙であることがわかっていただけると思います。

杉本さんから以下の抱負をいただきました。

企業の皆さんの製品開発などに関するお困りごとや悩みを、安心して分け与えていただきたいと思い、コンサルタント資格の最高峰である技術士を取得しました。資格取得はゴールではなく、スタートです。これからは、技術指導士の人脈形成や自己研鑽を通じて、より企業に寄り添い、高度で適切な支援を行うとともに、技術士を目指したい、特に若い人達の力になるような活動を行いたいです。