専攻紹介 Course Introduction
Message メッセージ
本専攻では、医療人としての高い倫理観を備えた臨床検査技師の養成を目指しています。また、臨床検査技師は患者さんと接する機会が多いため、単なる知識や技術の習得だけでなく、コミュニケーション能力の涵養にも力を入れています。卒業生の多くは、臨床の第一線で活躍しています。
医療・検査技術は日々進歩しています。医療の発展に貢献するためには、研究・開発能力が必要です。リサーチ・マインドを育むために、4年次には各研究室に配属されて卒業研究を行います。さらに深く学びたい人には、大学院進学という道が用意されています。大学院修了生は、本格的な研究活動を行うことで科学的素養を身に付け、科学の発展に寄与することが期待されています。
本専攻は、充実した教育プログラムを通して、社会の中核を担う人材を輩出してきました。主体的に学ぶ意欲を持った皆さんを、我々は全力で応援します。
What is a
clinical technologist?
臨床検査技師とは？
「見えないものを見つける」ことが、あなたの手で病気の早期発見や予防、治療に貢献できるこの職業。患者さんの体から得られる情報を科学的に分析し、医師や医療チームに不可欠なデータを提供します。あなたが行う検査は、診断の精度を高め、治療方針を左右することもあるのです。
未来の臨床検査技師は、病気の原因や治療法の解明に挑む科学者でもあります。
最先端の機器とデータ分析力を駆使し、患者さんの健康を支える「プロフェッショナル」として、人々の命と笑顔を守ることができる。医療の現場で必要とされ、尊敬される存在として活躍する未来が、あなたを待っています。
主な将来の進路
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総合病院
多様で高度な
検査を行う -
各種
専門病院診断･治療を支える
-
検査機関
検査企業高度な検体検査を
実施 -
医薬品会社
創薬の一端を担う
-
医療･検査
機器メーカー検査の知識を
いかす -
大学･
研究機関研究に従事する
Courses and
Curriculum
講座・カリキュラム
講座紹介
病態検査学講座
分野の特色病態検査学講座では、医学・医療の基礎知識をふまえて、疾病への応用を中心とした教育を修得します。また大学の最終学年では、大学病院や地域での実際の医療活動にふれる実習をおこないます。研究分野では、病理・細菌学などの基礎研究に近い領域から、生理情報・病態生化・血液免疫などの医療・応用研究の領域まで、各専門研究者が指導します。また、より専門性の高い大学院博士前期課程・後期課程を開校しています。
生体制御学講座
分野の特色生体制御学講座は、解剖学、生理学、生化学、遺伝学、検査機器学、検査管理学、医療安全管理学、医用工学、情報科学、公衆衛生学等の臨床検査の基礎となる科目を主に担当しています。これらを学ぶことにより、検査技術科学分野において必要な専門知識の習得はもちろんのこと、科学的な思考能力や独創性、社会的な視野での観察力を養い、生涯を通じて学習する意欲・能力を習得して欲しいと考えています。そして、高度先進医療を行う際に、医療に携わるあらゆる人々と協同作業ができるような人材となって欲しいと思います。
Laboratory 研究室
病態検査学講座
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加藤･佐藤研究室
専門分野臨床生理分野全般
循環器疾患・睡眠障害・心臓リハビリテーション研究テーマ心不全患者の病態と治療に関する臨床研究
睡眠呼吸障害と循環器疾患に関する臨床研究
神経系疾患に対する超音波検査の応用 -
臼井･下廣研究室
専門分野臨床化学（臼井）
生活習慣病・血液学（下廣）研究テーマ1. HDLサブクラスの代謝に関する研究
2. コレステロールと肝疾患との関連
3. 可溶性 LDL 受容体と脂肪肝に関する研究
4. 血液疾患の早期診断技術の開発 -
杉原・松下研究室
専門分野病理検査学・超音波診断学・消化器病・肝臓病
研究テーマ新規細胞診検査技術開発、胆道癌分子標的治療薬開発
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中川・石黒研究室
専門分野遺伝子多型解析（中川）
生化学・分子生物学（石黒）研究テーマHRM解析による法医学に有用なSNPゲノタイピング法の確立、軟部腫瘍特異的融合遺伝子の分子機能の解析
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髙田研究室
専門分野迅速診断・臨床感染症学・臨床免疫学
研究テーマ新型コロナウイルス感染症ならびにインフルエンザウイルスの検査機器開発、グラム陰性桿菌の薬剤耐性機序の解明、非結核性抗酸菌症と腸内細菌叢の関連性を検討しています。
（助教：髙田 美也子）
迅速診断・臨床感染症学・臨床免疫学
新型コロナウイルス感染症ならびにインフルエンザウイルスの検査機器開発、グラム陰性桿菌の薬剤耐性機序の解明、非結核性抗酸菌症と腸内細菌叢の関連性を検討しています。
細菌～ウイルスと多岐にわたる微生物とその薬剤耐性機序を課題研究や大学院の研究テーマとしています。今回の新型コロナウイルスパンデミックを機にクローズアップされたリアルタイムPCR法についても、新しい機器開発なども行っています。是非この機会に感染症について興味をもっていただけたら幸いです。
生体制御学講座
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森研究室
専門分野神経解剖学・神経発生学
研究テーマ・成体脳における神経幹細胞とニューロン新生の調節機構
・中枢神経系におけるグリアの発生・分化 -
岩田研究室
専門分野医療・創薬データサイエンス
研究テーマ革新的なアプローチで、医療現場に革新をもたらす技術開発を実施。AIや機械学習を用いて、ビッグデータの力を最大限に引き出し、医療と創薬の未来を切り拓くことを目指しています。
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吉村研究室
専門分野分子細胞生理学・神経化学
研究テーマ神経発達症（発達障がい）に関わる分子メカニズムの解明・軸索起始部や髄鞘の形成に関わる分子メカニズムの解明・タンパク質の翻訳後修飾の生理的意義の解明
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藤原研究室
専門分野薬学・バイオインフォマティクス（主に分子動力学シミュレーション）
研究テーマ分子シミュレーションによるタンパク質の構造機能解析、タンパク質－リガンド間結合自由エネルギー計算の正確度向上
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上田研究室
専門分野生化学、食の安全・安心
研究テーマ・生活習慣病に関する基礎研究
・食品成分による抗酸化作用に関する研究
・災害時の食の備えに関する調査研究
・食の安全に関するリスクコミュニケーション -
高村研究室
専門分野神経科学
研究テーマ研究テーマはアルツハイマー病の発症機構の解明です。アミロイドβが記憶障害を引き起こす仕組みは完全に解明されていません。細胞や動物を用いた地道な基礎研究が将来の治療薬開発に繋がると信じています。
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河月研究室
専門分野認知症・老年学
研究テーマ認知症の早期発見・予防に関する研究
フレイルの予防に関する研究
（教授：森 徹自）
神経解剖学・神経発生学
・成体脳における神経幹細胞とニューロン新生の調節機構
・中枢神経系におけるグリアの発生・分化
解剖学は暗記科目と思われがちですが、まずは理解することが重要です。複雑な生命現象を理解するときは、細胞や臓器の「かたち」を見れば、自然とその「はたらき」が見えてきます。完成した脳の機能を理解する際も、そこに至る過程（かたちの変化・発生）を理解することが重要であると考えています。
（教授： 岩田 浩明）
医療・創薬データサイエンス
革新的なアプローチで、医療現場に革新をもたらす技術開発を実施。AIや機械学習を用いて、ビッグデータの力を最大限に引き出し、医療と創薬の未来を切り拓くことを目指しています。
皆さんの身近にある膨大なデータは、新たな発見とイノベーションの宝庫です。医療/創薬分野では、ビッグデータ分析が革新的な治療法や薬の開発に繋がります。データサイエンスの知識と医療への興味を組み合わせることで、皆さんは未来の医療を創る研究者になれるでしょう。ぜひ一緒に、データから未来を切り拓きましょう。
（教授：吉村 武）
分子細胞生理学・神経化学
神経発達症（発達障がい）に関わる分子メカニズムの解明・軸索起始部や髄鞘の形成に関わる分子メカニズムの解明・タンパク質の翻訳後修飾の生理的意義の解明
見えないものを“はかる”ことで、ヒトの脳と体の仕組みを理解しましょう。論理的な思考は研究をするとき以外にも、臨床現場でも会社で仕事をする場合でも重要です。私の研究室では、実験手法を教えるだけではなく、論理的な思考を鍛えます。やる気があれば問題ありません。是非とも一緒に楽しく研究をしましょう。
（准教授：藤原 伸一）
薬学・バイオインフォマティクス（主に分子動力学シミュレーション）
分子シミュレーションによるタンパク質の構造機能解析、タンパク質－リガンド間結合自由エネルギー計算の正確度向上
コンピュータを用いた計算機実験を行いタンパク質の形(立体構造)と働き(機能)の関係を調べています。これまでアルブミンやヘモグロビンなどのタンパク質を対象に解析を行ってきました。分子の形と働きとの間に潜む関係を明らかにすることはとても面白い謎解きであり、また、創薬などの実用面にもつながります。
（講師：上田 悦子）
生化学、食の安全・安心
・生活習慣病に関する基礎研究
・食品成分による抗酸化作用に関する研究
・災害時の食の備えに関する調査研究
・食の安全に関するリスクコミュニケーション
好奇心や知りたいという思いに導かれて、現在に至ります。教育では、検査技術の基礎となる生化学分野の講義と実習を担当しています。正しい情報や知識に基づき探究しようとする気持ちを大切にしたいです。皆さんが将来医療機関など様々な場で活躍できるよう、基礎から臨床への橋渡しとなる環境を目指します。
（講師：高村 歩美）
神経科学
研究テーマはアルツハイマー病の発症機構の解明です。アミロイドβが記憶障害を引き起こす仕組みは完全に解明されていません。細胞や動物を用いた地道な基礎研究が将来の治療薬開発に繋がると信じています。
鳥取大学には面白い先生がたくさんいます。振り返れば、師との出会いは私の進路に大きな影響を与えました。受け身にならず、ぜひ積極的に色々な先生と交流してください。今後も益々、鳥取大学から世界で活躍する医療者や研究者が輩出されることを祈っております。
（講師：河月 稔）
認知症・老年学
認知症の早期発見・予防に関する研究
フレイルの予防に関する研究
超高齢社会である我が国において対策が急務である認知症やフレイルをテーマに、自治体の方々や住民の皆様に協力していただきながら研究を行っています。
少しでも研究テーマに関心を持った人、大歓迎です！是非、一緒に研究にチャレンジしましょう！！
Voices of
Current Students
在校生の声
1年次は教養科目を学ぶために鳥取キャンパスに在籍し、2年次からは専門科目を学ぶために米子キャンパスへ移動します。米子キャンパスでは講義で検査の基礎的な知識や機器の使い方を学び、実習で実際に機器を使用したり、自身の検体を採取して検査をしたりしています。１学年約40人ということもあり、先生方やTA*の方のサポートも手厚く、とても学びやすい環境です。私は今、病院だけではなく企業や保健所、科捜研などの就職先も視野に入れながら進学と就職の両方を考えつつ、目の前の授業に鋭意取り組んでいます。これから臨床検査技師を目指す皆さんが鳥取大学に入学し、一緒に学びを深められることを楽しみにしています。
*Teaching Assistant：講座・部門から推薦された、学業成績が優秀で、将来指導者としての資質が期待される大学院生のこと。担当教員の指示のもと、実験・実習・演習などの学習指導補助業務を担当する。
1日の流れ
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7:00
起床して洗濯機を回しながら、朝食をとったり大学に行く準備をしたりしています。
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8:40
1限開始
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12:00
2限終了後の12時からは1時間お昼休みになるので、食堂でお昼を食べたり、友達と外食したりしています。
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16:00
この日は授業が3限までで1時間ほど時間が空くのでバイトの時間まで課題をしたり、自由時間として休息をとったりしてからバイトに行っています。
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21:00
バイトが終わって帰宅してから夕食をとって、お風呂に入って就寝の準備をします。課題があればこの時間で進めていきます。
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24:00
就寝
入学当初は臨床検査技師について「心電図検査やエコー検査、血液検査を行う」程度しか知りませんでした。しかし、患者さんから採取した材料を用いて行う検体検査は7分類、患者さんを直接検査する生理検査は22項目も存在しており、その1つ1つが奥深いため、自分の興味のある領域を見つけることができます。私自身、脳波検査という大好きな検査を見つけることができました。クラスのみんなも何かしら興味のある検査を見つけている印象です。検査のプロになるため、医師からも頼られる存在で仕事にやりがいを感じることができます。 「臨床検査技師って何をするかよく分からない」って方もウェルカムです！検査技術科学専攻に入学して、一緒に臨床検査技師を目指しませんか？
1日の流れ
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8:00
起床
たくさん寝るために、朝の準備をどれだけ効率よく行えるかが勝負です。パンを焼いている間に髪の毛を結んだりと、マルチタスクをこなしています。 -
8:40
大学での講義
3年後期は週4で実習があります。自分の赤血球数を顕微鏡で数えたり(意外と楽しい)、エコー検査や心電図検査を行います。 -
17:00
アルバイトや課題、何も予定がない時は友達と外食やドライブをします。大学生は高校生の時よりも圧倒的にできることが多くなります！
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20:00
社会人のバレーボールクラブに所属しています。バレーボールは勿論のこと、大学とは年齢層が大きく異なるため、いろいろな人との会話も楽しんでいます。
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22:30
夜ご飯を食べて、お風呂に入って就寝。寝るのが好きなのでだいたい12時までには寝ています。
私は大学で臨床検査技師としての専門的な知識を深め、臨床実習を通じて実際の現場で、どれほど大切な役割を担っているか実感しました。検査結果を正確に出すだけではなく、患者さんとの関わり方や、医療スタッフとのコミュニケーションの重要性も学びました。
私は、卒業後には大学院に進学し、さらに専門的な研究を進めるとともに、細胞検査士の資格も取得したいと考えています。特に、がんの診断技術向上に貢献できるような研究を進め、臨床現場で役立つ知識を深めたいと思っています。
これから臨床検査技師を目指す皆さんには、知識や技術を身につけることだけでなく、患者さんに寄り添うことや、チーム医療での協力の大切さも忘れないでほしいと思います。大学生活では、勉強だけでなく、色々な人と積極的にコミュニケーションを取ることが大切だと感じました。そして、自分が携わる検査が誰かの命に関わることを忘れずに、日々の学びを大切にしてほしいです。
充実した大学生活を送ってください。応援しています。
1日の流れ
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6:00
起床
朝は余裕をもって起きます。家を出るまでの時間で溜まっているドラマやYouTubeなどを見ています。 -
9:00
授業
4年生になると授業がほとんどなくなりますが、週1回国試セミナーが開催されます。 -
12:00
食堂でお昼ご飯
食費節約のために食堂を利用してます。
毎週メニューが変わるので飽きずに楽しめます。 -
13:00
自習室で勉強
検査の自習室で勉強します。たまに友人とおしゃべりしながら勉強してます。 -
17:00
部活（水泳）、夜ご飯など
がっつり泳いで運動不足を解消してます。部活後はすぐに夜ご飯を食べ、お風呂に入ります。そのあとは国試勉強をしています。 -
23:30
就寝
できるだけ24:00は超えないように早めに寝ます。
