プレスリリース(AIが診断した血液検査の“判断根拠”を見える化!~検査技師が“納得して使える”AI診断支援を実現へ~)
2025.12.05
お知らせ
AI が診断した血液検査の“判断根拠”を見える化!
~検査技師が“納得して使える”AI診断支援を実現へ~
このたび、生体制御学講座 岩田教授の研究チームの研究成果が鳥取大学のプレスリリースとして公開されました。
本研究では、血液塗抹標本の顕微鏡画像を AIが分類するだけでなく、AIが「どの部分を根拠に判断したのか」を可視化する技術を開発しました。これにより、AIによる分類結果に加えて、「なぜこの判断になったのか」を人間が確認できる診断支援への応用が期待できます。
白血球の成熟段階を分類するタスクでは、約95%の高い精度を達成しました。さらに、注目領域の可視化により、AIが
・細胞核の形状
・染色の濃さ
・細胞質の構造
といった、生物学的に妥当な特徴を適切に捉えていることが確認できました。
一方で、誤判定となった例では、AIが注目する領域がずれていることも明らかとなり、AIの判断根拠を人間が理解できる「透明性」と「安全性」の向上に貢献する成果となりました。
医学部HP