
教授 中村貴史
なかむら たかふみ
新しい医療として積極的に展開される時代
遺伝子治療は、先進国でがん、遺伝性疾患、新興感染症や生活習慣病などに対する遺伝子治療薬が相次いで承認され、新しい医療として積極的に展開される時代が到来しています。私自身も遺伝子治療の研究領域に20年以上首尾一貫して携わっており、遺伝子工学とオミックス解析のテクノロジーを駆使して、がん遺伝子治療の基礎研究から臨床応用までを一貫して推進し、既にがん患者における臨床治験の段階に至った開発品もあり、その実用化を着実に進めております。今後も、より安全で効果的ながん遺伝子治療法の創出とトランスレーショナルリサーチを推進していきます。また、その実践教育を通して最先端医療の遺伝子治療分野に貢献できる人材を育成していきます。大学院生およびポスドクを随時募集していますので、興味がある方は是非御連絡ください。研究に対する意欲と熱意のある方であれば、出身学部、これまでの研究バックグラウンドは問いません。
略歴
1997年 | 鳥取大学医学部生命科学科 卒業 |
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1999年 | 鳥取大学大学院医学系研究科博士前期課程 修了 |
2001年 | 同上 博士後期課程 修了 |
2002年 | 米国メイヨクリニック Molecular Medicine Program 博士研究員 |
2004年 | 同上 リサーチアソシエイト |
2009年 | 東京大学医科学研究所 治療ベクター開発室 特任准教授 |
2012年 | 鳥取大学大学院医学系研究科 生体機構医工学講座分子医学部門 准教授 |
2023年 | 鳥取大学医学部医学科 ゲノム再生医学講座ゲノム医療学分野 教授 |
所属学会(役職)
2000年〜現在 | 日本遺伝子細胞治療学会会員 |
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2001年〜現在 | 米国遺伝子細胞治療学会会員 |
2005年〜現在 | 米国癌学会会員 |
2006年〜現在 | 日本ウイルス学会会員 |
2010年〜現在 | 日本癌学会会員 |
2011年〜現在 | 日本遺伝子細胞治療学会評議員 |
2018年〜現在 | 日本薬学会会員 |
2018年〜現在 | 日本遺伝子細胞治療学会理事, 渉外・国際交流委員会委員長 |
2022年〜現在 | 日本ウイルス療法学会理事(設立発起人) |

講師 黒﨑創
くろさき はじめ
基礎研究から臨床へのかけはし
私自身遺伝子工学出身ですが、がん遺伝子治療法開発を進めるこの教室に飛び込み約10年となります。この教室の魅力の一つとして、がんを死滅させる組換ウイルス(シーズ)を作るだけでなく、自分たちの手で製造法の開発も行っております。このノウハウを生かすことにより治験に至るまでの工程をも導出できたものと自負しております。私は治療ウイルス作製から製造まで、現在特にウイルス精製工程構築と、安定性、毒性・安全性試験を行っております。

特命助教 中武大夢
なかたけ もとむ
がんの治療に新たな選択肢を生み出す
学部生時代から当研究室に所属しております。がんの治療に新たな選択肢を生み出すことを目標に研究を進めて参りました。がんの新たな治療薬となる腫瘍溶解性ウイルスの開発に当たり、免疫学的解析や組織学的解析、生化学的検査法やオミクス解析など、日々最新の技術を導入し目標達成に向けての研鑽を積んでおります。

- 医科学専攻博士課程
田中正子
中川萌
- 医学専攻博士課程
石黒諒 (鳥取大学医学部消化器・小児外科学より出向)
山根浩史 (鳥取大学医学部 器官制御外科学講座 腎泌尿器学より出向)
小山優里 (鳥取大学医学部 器官制御外科学講座 腎泌尿器学より出向)
- 医科学専攻修士課程
長島千奈
山口玲奈
中島琴葉
山口祐太
- 生命科学科学部生
一瀬日菜多
河口裕香