ペインクリニック

ペインクリニック外科では、「いたみ」を緩和するための治療を、通常の薬物療法などに加えて、インターベンション(神経ブロックや脊髄電気刺激など)を併用して行っています。

外来は水曜日と金曜日の終日開設しています。

慢性痛を中心に診療科や臓器別にとらわれず、「いたみ」の治療を中心とした診療を実践しています。実際の診療は、問診と理学的診察、画像診断から「いたみ」の原因を探索しますが、慢性痛では明確な原因が存在しない場合も稀ではありません。そのため、対話を中心に診療を進め、患者さんの望む日常生活レベルへの回帰を目標に、薬物治療や神経ブロックを中心として、物理療法やリハビリテーション、東洋医学などを加えた多様な治療手法で治療を行っています。また慢性痛の症状の消長には情動が大きく関与していますので、心療内科的アプローチも必要となります。

近年、ペインクリニックの治療目的で入院する方は減少しています。その理由は、当科では外来通院での治療を基本としているためです。日常生活の質の向上、日常生活動作の拡大を目指して、普段の生活に適応するような治療方針で臨んでいます。

一方で、比較的高侵襲となる一部の神経ブロック、硬膜外刺激電極留置、電気けいれん療法、がん性疼痛に対する持続硬膜外投与ポート留置など、施術前後の入院管理が必要な方には入院していただき、安心して治療を受けていただける環境も整備しています。

主な対象疾患

  • 帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛
  • 筋筋膜性痛、肩関節周囲炎、慢性腰痛
  • 胸郭出口症候群
  • 椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、腰椎術後痛
  • 三叉神経痛、非定型顔面痛
  • 術後遷延性痛
  • 幻肢痛
  • 脳卒中後痛
  • 複合性局所疼痛症候群
  • 線維筋痛症
  • がん性痛