集中治療

1.概要

麻酔科には、現在3名の集中治療専門医が在籍しています。

集中治療専門医を中心に、2名の麻酔科医が第一集中治療室(ICU1)の診療を担当しています。ICU1の病床数は6床で、主治医と協力し、患者を診療するセミクローズドICUとなっています。

年間の入床患者は500人超で、術後患者が7割程度、内科系患者が3割程度となっています。

2.取り扱う主な疾患

急性臓器不全に対応する医療

単臓器または多臓器の急性機能不全に対処するための集中治療を行っています。

周術期管理

心臓大血管手術、食道及び肝臓手術、脳外科手術などの大手術の他、一般手術後の患者の周術期管理を行っています。

3.高度先進医療

心臓、肺、腎臓、肝臓など各臓器の重篤な障害の場合以下のようなメカニカルサポートを行っています。

  • 人工呼吸器
  • 体外式膜型人工心肺(VA、VV-ECMO)
  • 大動脈バルンポンプ(IABP)
  • 左室補助装置(LVAD)
  • 補助循環用ポンプカテーテル(IMPELLA)
  • 血液透析装置
  • 持続血液濾過装置
  • 血漿交感、血漿吸着

4.取り組み

1.多職種回診

毎朝、医師・看護師・臨床工学技士・理学療法士・薬剤師・栄養管理士などで回診を行い、多職種で協議をすることで患者に適切な治療を提供しています。

2.早期リハビリテーション

入床初期から積極的にリハビリを行っています。この取り組みにより、運動機能が維持された状態での退院、認知機能が維持された状態での退院につなげていきます。また、早期リハビリテーションには、せん妄予防効果が認められています。

3.JIPAD事業

ICU1では、集中治療医学会のデータベースであるJIPAD事業に参加しています。ご理解お願いいたします。