鳥取大学医学部 脳神経小児科 検体受付

ライソゾーム病の診断

ライソゾーム病は細胞内小器官であるライソゾーム中の酸性水解酵素自体または活性化因子などの遺伝的欠損により、細胞内に様々な物質(糖脂質、ムコ多糖、オリゴ糖、ペプチドなど)が蓄積し細胞障害を引き起こす疾患群です。
現在、約50種類以上の疾患が知られており、その多くは進行性の中枢神経障害を呈します。発症年齢は新生児期から
成人まで幅広く、精神運動発達遅滞・退行や痙攣、嚥下障害、視力障害など症状も疾患により多彩です。以前は対症療法に治療法が限られていましたが、1980年代に骨髄移植が、1990年代に酵素補充療法が開始され、多くの臨床的効果を挙げております。

 

当教室ではライソゾーム病の診断・治療・研究に取り組んでおり、下記疾患に対する酵素活性測定、特殊染色による診断(ニーマンピック病C型に対する培養線維芽細胞を用いたFilipin染色)を行っております。これらの疾患を疑われる症例で、当教室へ検査をご依頼される際には必ず事前にメール(または電話)にてお知らせ頂ますようお願いいたします。

 

当教室への検査依頼の際にお願いしておりますこと

検査を希望される疾患名、患者情報を下記の病歴記載用紙にご記入の上、検体送付前にご相談いただきますようお願いいたします。
当教室では、稀少疾患であるライソゾーム病の治療法開発。予後調査のため研究を行っています。このためライソゾーム病と診断された場合には、転帰や経過について問い合わせをさせて頂く事がありますのでご理解、ご協力のほどお願いいたします。
解析結果を学会発表、論文投稿にお考えの場合には事前にご連絡ください。

検査可能な疾患リスト(ライソゾーム病)

病歴記載用紙

皮膚生検 検体送付レジュメ

お問い合せ先 (担当:成田綾)

注意: 患者様ご本人やご家族からの病気の質問、検査の相談、診療の予約は、メールでは受け付けておりませんので、ご了承ください。脳神経小児科外来(TEL 0859-38-6772、FAX 0859-38-6770)にご相談頂きます様お願いいたします。

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