顎変形症 上下顎骨切り症例

鳥取大学歯科口腔外科においても20年前より顎変形症(上顎前突、下顎前突など)の治療に取り組んできている。しかしながら都会の大学と比較し知名度の低さから顎変形症の治療を行っているとは知らない方が多いと思われる。

近年美容意識の高まりからか当大学においても顎変形症の症例が増加しており、当科における顎変形症の治療内容について供覧します。

患者: 18才 男性

主訴: 下顎前突による審美障害および咀嚼障害

現病歴: 幼少期より反対咬合を認めるも放置.中学1年生ごろより下顎前突感と咬合不全を自覚,成長に伴い徐々に増悪傾向にあり構音障害も指摘された.高校3年時に学校検診にて専門治療を受けるよう勧められたため当科を受診した.

【診断】

骨格性下顎前突

開口

巨舌症

【治療】

術前に上下の矯正治療を行った上で 行った。


咬合4


【口腔内所見】
顕著な開咬と下顎前突を認め,下顎正中は右側に2mm偏位しており右側臼歯部は反対咬合でした。大臼歯の咬合はアングルⅢ級でありオーバージェットはマイナス10mm,オーバーバイトはマイナス10mm

咬合3

3DCT

【治療計画】

治療流れ1

念のため

1ヶ月前より3回程度通院し術前に計 約1000ccの自分の血液を貯血しておきます。 

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【手術】

上顎の骨切予定線

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(SSRO)                ちなみにIVROもよく行います。

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実際の手術

手術1

↑上顎Le fortⅠにて骨切り

手術4

↑下顎はSSRO(下顎枝矢状分割術)にて後方移動

MMF

↑手術中上下の噛み合わせをあわせたところ(顎間固定)

【術後】

仕上げの矯正治療を行い保定して終了です。

術後咬合1 

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(治療の流れ】

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以上のように田舎である鳥取大学においても顎変形症の手術は普通に行っています。

       

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