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1月28日 ICLSインストラクタースキルアップセミナー研修会報告

救命救急センター看護師 中村広大

 

2012年1月28日にICLSインストラクタースキルアップセミナーを開催しました。
このセミナーの参加者は、ICLSコースを受講後、インストラクターとしてコースへ参加している医師や看護師、救急救命士の他、薬剤師や臨床検査技師などのコメディカルスタッフです。鳥取県・島根県内で活動するインストラクターの方約50名に参加していただきました。
このセミナーの目的は、2010年に改定された救急蘇生ガイドラインについて学ぶことと、救急蘇生を指導するにあたっての効果的な教授方法を学ぶことでした。
大阪医科大学の西本泰久先生に、ガイドラインの内容をわかりやすく教えていただきました。ガイドラインを読んで勉強しても難しい内容もあり、非常にわかりやすく講義をしていただき、大変勉強になりました。せっかく改定されたガイドラインも、内容を正しく理解しなければ意味がありません。また、そのガイドラインの内容が医療の現場で実践されなければ、何の為のガイドラインなのかわかりません。まずは、ガイドラインの内容を正しく理解することは、ICLSインストラクターとして必須だと思います。
効果的な教授方法については、関西で主に活躍されていますインストラクターの方々に実践形式で教えていただきました。ICLSコースを受講される方々へ、どのような指導方法が効果的なのか? また、学習したことが臨床の現場で実践できるようになっていただくには? などについて参加者全員で考えました。まさに「教えることは、学ぶこと」であります。
救命の連鎖という言葉があります。いくつかの輪が繋がって救命ができるという意味なのですが、最初の輪は、「心停止の予防」です。急性心筋梗塞や脳卒中などの初期症状の気づき、心停止となる前に医療機関で治療を開始することが重要です。2番目の輪は、「心停止の早期認識と通報」です。3番目の輪は「一次救命処置」で、そして4番目の輪は、「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」です。救命救急センターでは、この4番目の輪の役割を発揮することはできます。しかしながら、それまでの輪が効果的に連鎖して繋がっていなければ、大切な命を救うことはできないのです。
救命救急センターとして、ICLSコースを開催し救急蘇生法を普及させることで、地域の救命の連鎖がより一層繋がるよう貢献していきたいと思います。


プログラム
  時間 内容 場所
1月28日
(土曜日)
13:00
~ 13:10
10分
オリエンテーション
*鳥取大学医学部附属病院 中村 広大
アレスコ棟6F
13:10
~ 14:50
100分
「蘇生ガイドラインについて」
講師:大阪医科大学 西本 泰
アレスコ棟6F
14:50
~ 15:00
10分
休 憩  
15:00
~ 15:45
45分
1.スキルステーション指導ポイント
「BLS」 講師:中津済世会病院 衣笠 宏
「気道」 講師:高槻赤十字病院 伊藤 勝也
「モニター」 講師:済生会千里病院 関 祐介
アレスコ棟6F
15:45
~ 15:50
5分
休 憩  
15:50
~ 17:10
80分

2.シナリオステーションの進め方
「ブリーフィングとデブリーフィングについて」
講師:大阪医科大学 西本 泰久
講師:中津済生会病院 出光 康造
講師:中津済生会病院 衣笠 宏
講師:済生会千里病院 関 祐介
講師:高槻赤十字病院 伊藤 勝也
講師:神戸労災病院 大和屋 陽子

アレスコ棟6F
15:50
~ 17:10
80分
3.ビデオフィードバックを導入して
講師:神戸労災病院 大和屋 陽子
アレスコ棟6F
17:30
第6回鳥取大学医学部附属病院ICLSコース会場準備・打ち合わせ会議  
鳥取大学医学部附属病院 
〒683-8504 米子市西町36番地1 TEL0859-33-1111(電話番号案内)
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