会長あいさつ

POSTED on 2019-12-05

今回第28回日本熱傷学会中国四国地方会学術集会を鳥取県米子市で開催します。

学会のテーマを「エビデンスに基づいた診療」「災害時の熱傷診療」としました。一般演題9演題に加え、特別シンポジウム 「熱傷診療のエビデンスと多数熱傷傷病者対応」として日本医科大学武蔵小杉病院 松田潔救命救急センター長と京都第一赤十字病院 高階謙一郎救命救急センター長の2名のシンポジストをお招きし、それぞれ「PBECコースにおける多数熱傷傷病者の対応」と「京都において発生した多数熱傷事案」についてご講演いただき議論を深めていきたく思います。多くの方々に満足していただける企画となればと思います。翌日15日には日本熱傷学会の支援をいただき山陰で初めてのPBEC(Prehospital Burn Evaluation and Care)コースが開催できることとなりました。

米子市は鳥取県の西部、中海に接して位置し、人口約15万人を擁する都市です。明治以降に海運業による商業都市として発展を遂げまた、伯耆大山や皆生温泉もあり観光都市としても発展してきました。もし、会場の近辺を散歩されるなら米子城城跡を訪れるのをお勧めします。標高90mの城山はウォーキングコースとしても市民に親しまれ、ふもとから約15分で頂上に到達でき、そこから望む大山、日本海、弓ヶ浜半島、中海は絶景です。また、米子の20km北の弓ヶ浜半島の先端には、漁港として有名な境港があります。本マグロの水揚げ量は日本でも3本の指に入り、漫画家・水木しげる氏のふるさとで「水木しげるロード」には、境港駅前から本町アーケードの約800m(徒歩約15分)の間に水木しげる氏の漫画に登場する妖怪たちのブロンズ像が並んでいます。夜もライトアップや妖怪の影絵が出現するなど夜間の演出照明もお見逃しなく。さらに、横山大観の作品と庭園で外国からも多くの訪問者のある足立美術館にもぜひ足をのばしてください。安来駅前から無料のシャトルバスもあります。鳥取県は観光に力を入れています。山陰の自然や特に蟹取県・星取県を堪能していただければ幸いです。

第28回日本熱傷学会
中国四国地方会総会・学術集会
会長 本間 正人
(鳥取大学医学部器官制御外科学講座
救急・災害医学分野 教授)

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