教室紹介

本講座は取り組みとして教育、研究、地域貢献を3本柱としております。

1 教育

認知症予防に携わることのできる人材の育成を目指しております。
学部教育では疾病論、大学院教育の認知症予防学特論、認知症予防学演習等の講義を担当します。認定認知症領域検査技師、認知症予防専門士の資格取得ができるようにします。

2 研究

(1) 認知症予防に役立つ早期発見のツール開発

アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症では記憶障害より前に嗅覚障害が出現することが報告されています。この嗅覚障害を早期に発見できる検査法の開発が求められております。これまでに存在している嗅覚機能検査キットは認知症の嗅覚障害を早期発見するために作られていないため、時間もかかり精度も高くありません。そこで、認知症の嗅覚障害を早期に且つ簡便に精度よく発見できる検査キットの開発を目指します。

(2) 予防の役立つツールの開発

嗅覚機能検査キットの開発と並行して、嗅覚機能障害を改善するアロマセラピーを確立していきます。既に、認知症の嗅覚障害や認知機能障害に有効なアロマのブレンド(昼用:ローズマリーカンファーとレモン、夜用:真正ラベンダーとスイートオレンジ)を報告しておりますが、これをさらにグレードアップするアロマのブレンドの開発を目指します。

3 地域貢献

予防ツールを用いた地域での認知症予防の取り組みの支援や啓発活動を行います。鳥取県と日本財団から研究費を頂き伯耆町で検討させて頂いた「とっとり方式認知症予防プログラム」を普及する活動も継続して行っていく予定です。また、私が代表理事を務めております一般社団法人日本認知症予防学会とも連携していきたいと考えております。