パブリケーション

日付 掲載された媒体 掲載された記事のタイトル
1986(S61)年11月3日 毎日新聞 人間の正常細胞の中にがん抑制遺伝子
1989(H元)年10月23日 毎日新聞 がん抑制遺伝子で成果
1990(H2)年2月9日 米科学誌 Immortal versussenescent cells
1990(H2)年2月25日 共同通信 細胞のがん化防ぐ遺伝子
1990(H2)年3月5日 NEW YORK週刊誌 AGE65
1990(H2)年3月25日 毎日新聞 新設の鳥大医学部 生命科学科教授に押村氏決定
1990(H2)年6月8日 山陰中央新報 がん研究最前線(上)
1990(H2)年6月9日 山陰中央新報 山陰中央新報
1990(H2)年7月 Newton プログラムされた死
1990(H2)年9月8日 山陰中央新報 押村教授 がん研究の現状紹介
生命への挑戦(中) 鳥大医学部生命科学科新設
生命への挑戦(下) 鳥大医学部生命科学科新設
1992(H4)年4月1日 山陰中央新報 高松宮妃癌研究基金 押村教授を助成
1993(H5)年3月5日 山陰中央新報 高松宮妃癌研究基金 押村教授に学術賞
1993(H5)年3月15日 日本海新聞 遺伝子レベルでがん研究 地方でも頑張れば出来る
1993(H5)年3月18日 山陰経済新聞 バイオ振興に財団設立へ
1993(H5)年3月24日 日本海新聞 バイオサイエンス振興会を設立へ
1993(H5)年4月 鳥取大学学報 高松宮妃癌研究基金 学術賞受賞
1993(H5)年12月9日 山陰中央新報 鳥大医学部核にバイオサイエンス振興会
1994(H6)年1月3日 日本海新聞 鳥大医学部生命化学棟 再開発事業着々と進展
1994(H6)年3月15日 山陰中央新報 鳥大医学部の生命科学科研究棟完成
1994(H6)年3月23日 朝日新聞 初の卒業生を送り出す 鳥大医学部生命科学科
1994(H6)年4月1日 山陰中央新報 財団・鳥取バイオサイエンス振興会設立
1994(H6)年6月19日 日本海新聞 公開講座に市民ら400人 バイオに理解深める
1994(H6)年6月19日 日本海新聞 鳥取バイオ財団設立祝う
1994(H6)年10月19日 日本経済新聞 がんの診断・治療 抑制物質テロメラーゼに着目
1995(H7)年1月18日 夕刊讀賣新聞 がん細胞の不死化に酵素「テロメレース」が関与
1995(H7)年5月15日 日本海新聞 鳥取バイオ財団 県民に寄付募る
1995(H7)年8月4日 山陰中央新報 がん細胞に増殖コントロール遺伝子
1995(H7)年9月7日 日本海新聞 鳥大医学部生命科学科に「博士課程」盛り込む
1995(H7)年9月7日 山陰中央新報 鳥大医学部生命科学科に博士課程新設
1995(H7)年12月25日 日本海新聞 日本海新聞
1996(H8)年1月26日 日本海新聞 皆生グランドホテル「銀の会」バイオ財団に現金を寄付
1996(H8)年4月1日 日本海新聞 Immortal versussenescent cells
1996(H8)年5月12日 日本海新聞 皆生グランドホテル 鳥取バイオ振興会に売上金を寄付
1996(H8)年10月12日 朝日新聞 新酵素テロメラーゼに脚光 がん診断・新薬への応用も研究
1996(H8)年10月16日 日本海新聞 鳥大医学部・押村教授 科技振興事業団の委託研究者に
1996(H8)年10月17日 日本海新聞 鳥大医学部・押村教授 科学技術振興事業団の委託研究者に
1996(H8)年11月24日 日本経済新聞 細胞寿命時計「テロメア」 天寿とがんの分岐点
1997(H9)年5月30日 日本海新聞 人の完全な抗体を作成
1997(H9)年5月30日 山陰中央新報 鳥大・押村教授グループ マウスで完全な人の抗体完成
1997(H9)年7月28日 日本海新聞 世界初、マウスにヒトの抗体をつくらせた
2000(H12)年4月4日 山陰経済ウィークリー 人抗体産生マウスを開発 がん治療薬に光明
2000(H12)年5月30日 日本海新聞 皆生温泉100年祭実行委 鳥取バイオ財団に売上金を寄付
2000(H12)年7月23日 讀賣新聞 化学で鳥取の文化振興を
2001(H13)年2月1日 日本海新聞 研究功績賞 押村、小林両教授受賞
2001(H13)年2月15日 日本海新聞 鳥大にゲノム医工学講座 キリンビールが研究費寄付
2001(H13)年2月15日 山陰中央新報 鳥大大学院にゲノム講座 全国初、キリンビールが寄付
2001(H13)年2月15日 讀賣新聞 鳥大にゲノム医工学講座 企業寄付で5年間開設
2001(H13)年2月15日 朝日新聞 初の寄付講座開設 鳥大、遺伝子研究に
2001(H13)年2月15日 日本経済新聞 鳥大にゲノム研究寄付講座 キリン、計1億5000万円
2001(H13)年5月21日 日本海新聞 鳥大医学部にゲノム講座 地域挙げて一層の支援を
2001(H13)年6月25日 讀賣新聞 鳥大ゲノム医工学講座 世界で光る先端技術
2001(H13)年8月26日 山陰中央新報 遺伝子研究の発信源に
2002(H14)年1月11日 山陰中央新報 機能再生医学の確立目指す
2002(H14)年2月5日 日本海新聞 鳥大医学部生命科学科、来春1期生が卒業。注目の進路は…
2002(H14)年6月5日 日本海新聞 鳥大医学部・押村教授 日本人類遺伝学会賞受賞
2002(H14)年8月19日 日本海新聞 再生医療の核として地域活性化を
2003(H15)年4月29日 日本海新聞 鳥大医学部大学院 機能再生医科学専攻を新設
2003(H15)年5月17日 癌研究基金設立 高松宮妃喜久子さま逝去
2003(H15)年7月21日 日本海新聞 鳥大医学部に機能再生医科学専攻
2003(H15)年12月22日 日本海新聞 注目のバイオサイエンス 地元の産業振興に
2003(H15)年12月22日 日経バイオテク紙 ヒト人工染色体 ベクター開発の発表に注目
2004(H16)年5月 羊土社 Bioベンチャー 大学研究者と企業の理想的な関係とは?
2004(H16)年7月22日 山陰中央新報 鳥大「染色体工学技術開発の拠点形成」 文科省COEプログラム選定
医学と医療現場の最前線
2004(H16)年11月8日 日本海新聞 バイオ財団設立10周年記念シンポジウム
2004(H16)年11月28日 日本海新聞 財団10周年パネル討論 バイオ産業振興の時
2004(H16)年11月28日 日本海新聞 バイオ財団10周年シンポ 地域振興につなげよう
2004(H16)年12月 JAPAN CLIPPING TODAY紙 本当に自分らしく生きられる居場所(niche)を求めて
2005(H17)年7月15日 日本海新聞 鳥大、3社目のベンチャー企業設立 染色体工学を活用
2005(H17)年7月15日 日本経済新聞 ヒト抗体保持マウスで新薬試験 事業化
2005(H17)年7月27日 朝日新聞 遺伝子工学を武器にベンチャー企業設立
2006年春号 鳥取大学 産官学連携推進たより 融合は創造の源 生命機能研究支援センターのご紹介
2006(H18)年4月27日 2006(H18)年4月27日 2006(H18)年4月27日
2006(H18)年8月20日 日本海新聞 鳥取県産業振興機構、研究開発を強力サポート
2007(H19)年11月14日 日本海新聞 鳥大大学院再生医科学専攻5周年シンポ 研究成果など発表
2007(H19)年11月28日 日本海新聞 COEプログラム中間報告 「ヒト人工染色体ベクター」開発成功報告
遺伝子治療にとどまらず新産業創出に期待も
2008(H20)年2月10日 日本海新聞 鳥大サイエンス・アカデミー 再生医療の意義を語る
2008(H20)年2月14日 日本海新聞 第四回機能性食品研究交流会にて研究事例紹介
2008(H20)年2月15日 日本海新聞 産業創出へバイオシンポ 健康食品市場の将来探る
2008(H20)年6月24日 日本海新聞 ダウン症候群治療にES細胞利用を承認
2008(H20)年8月15日 読売新聞 iPS細胞研究の競争激化、国内拠点も着々
2008(H20)年8月29日 日本海新聞 評価システム構築で「機能性食品」を考える
2008(H20)年11月1日 碧い風Vol 64 地域資源と独自の染色体工学技術等で生活習慣病の予防を促進
2008(H20)年11月25日 山陰中央新報 第二十三回日本薬物動態学会にて最優秀賞
2008(H20)年12月 新日本海新聞 銀の会、バイオ財団への寄付金を寄託
2009(H21)年4月8日 日本経済新聞 薬物代謝マウスを利用 今後の展望にせまる
2009(H21)年5月12日 毎日新聞 バイオ技術を県が支援
2009(H21)年6月8日 日本海新聞 鳥取バイオ財団15周年 県西部をバイオの先端地域に
2009(H21)年6月26日 山陰中央新報 鳥大医学部に拠点施設 染色体工学で産業創出
国際競争力のある個性輝く大学へ センター長のあいさつ
2009(H21)年8月7日 日本海新聞 鳥大で「染色体工学研究センター」設置記念式典
2009(H21)年8月7日 山陰中央新報 鳥大に染色体研究センター 産官学連携の拠点に
2009(H21)年12月 日本海新聞 JST医療基盤支援へ 鳥大・押村教授の研究選定
2009(H21)年12月9日 日本海新聞 筋ジス原因遺伝子修復 新たな治療の道期待
2009(H21)年12月9日 山陰中央新報 筋ジス患者治療に道 遺伝子欠損細胞を完全修復する技術を開発
2010(H22)年1月9日 山陰中央新報 染色体工学技術を地域活性化につなげるスタートの年
2010(H22)年1月27日 日本海新聞 バイオ拠点施設実現へ
2010(H22)年3月号 Newton iPS細胞と遺伝子治療が融合
鳥大医学部の先進性の象徴、押村氏に注目
2010(H22)年3月19日 日経産業新聞 HACでヒト化マウス開発
2010(H22)年6月29日 日本海新聞 「とっとりバイオフロンティア事業」文科省の重点支援枠入り
2010(H22)年6月29日 日本経済新聞 遺伝子関連技術を文部科学省が支援
2010(H22)年7月 リバネス出版 全ては融合から生まれるー命の仕組みを利用する。人工染色体技術ー
2010(H22)年7月14日 毎日新聞 人工染色体ベクター技術を国支援
2010(H22)年9月6日 日本海新聞 医薬、食品企業迎え 東京でバイオシンポジウムを開く
2010(H22)年11月5日 山陰中央新報 ヒトに近いマウス バイオ企業にPR
2011(H23)年2月11日 日本海新聞 鳥大グループ がん抑制の遺伝子発見
2011(H23)年2月16日 日本海新聞 「最先端研究開発」支援対象に香月鳥大助教を選定
2011(H23)年2月16日 日刊工業新聞 バイオ産業育成へ連携 バイオフロンティア開所に向けて
2011(H23)年3月29日 山陰中央新報 米子で染色体工学技術の研究会議
2011(H23)年3月31日 日本海新聞 骨肉腫転移を制御するRNAを特定
2011(H23)年4月27日 日本海新聞 バイオフロンティア開所で講演 「バイオで活性化」決意
2011(H23)年4月27日 日本海新聞 産学官連携 研究拠点が開所
2011(H23)年4月27日 山陰中央新報 バイオフロンティア開所 ヒト型遺伝子マウス活用し創薬促進に期待感
2011(H23)年4月27日 山陰中央新報 「とっとりバイオフロンティア」開設 染色体工学技術の活用を目指して
2011(H23)年4月30日 Biotechnology Japan :
Wabmasterの憂鬱
医療局バイオセンター長 とっとりバイオフロンティアの開設式にご出席
2011(H23)年6月15日 山陰中央新報 題ヒト型遺伝子マウス細胞活用 化学物質による発がん性など調査
2011(H23)年8月20日 毎日新聞 筋ジス遺伝子治療へ前進
2011(H23)年10月31日 読売新聞 遺伝子の動きを改善し筋ジス抑えた
2011(H23)年11月19日 文部科学省
iPS細胞等研究ネットワーク
第3回合同シンポジウム
ヒト人工染色体を用いた遺伝子・再生医療への挑戦
2011(H23)年12月3日 朝日新聞 筋ジストロフィー 遺伝子治療に成功
2012(H24)年 鳥大案内 世界に誇る鳥大の染色体工学技術/遺伝子・再生医療
2012(H24)年4・5月号 河合塾 全国進学情報センター 新しい医療を可能にする染色体医工学への誘い
2012(H24)年5月 ロシア
ПОРТАД Обучения
online
押村教授「ヒト人工染色体の遺伝子再生医療の応用」の発表が5月のトップ10ニュースに
報道から読み取る鳥取大学における染色体工学研究の歩み

マウスに囲まれた人

染色体の研究から始まり、そこからはなれる事が出来ず、32年経過した。染色体の中には、生命の進化の過程が刻まれているが、この染色体の持つ情報の解明は始まったばかりである。写真(香月康宏 撮影)は、マウス細胞に導入されたヒト21番染色体(赤色)である。まさに『マウスに囲まれた人』である。このヒト染色体にはneo などの選択マーカーが搭載してあり、様々な細胞に移入可能である。Y 染色体を除くすべての染色体とその断片を持つマウス細胞を作った。
1980年代、発ガン遺伝子が華やかな頃、がん遺伝子に加え正常細胞から何らかの遺伝子が消失する事ががん化に重要である事を示す成果を発表した*1。その事がきっかけで、正常な染色体をがん細胞に移入し、がん抑制効果を検索する系を作製する事となった。その後、ヒトの染色体はカンガルーの細胞に入れられたり、ニワトリの細胞の中に入れられたり、ハムスター細胞に入れられ、たらい回しにあった。結果として、この系は、様々な劣性遺伝病の原因遺伝子の単離や、ヒト抗体産生マウスの作製*2、ダウン症モデルマウスの作製 やゲノム刷り込み遺伝子の同定などに用いられる事となった。現在では、遺伝子治療用のベクター作りにも利用されつつあります*3
因に、研究代表者・押村は子年であるから、ネズミさんが私達を守ってくれ幸運をもたらしてくれているに違いない。加えて、この細胞は、多くの共同研究者と学友を与え、そして多くの学生を研究者として育てる手助けをしてくれました。ネズミさん、ありがとう。

《参考文献》
  1. Oshimura et al : Nature (1985) 316:636-639.
  2. Tomizuka et al : Nature Genet (1997) 16:133-143.
  3. Kazuki and Oshimura : Mol Ther (2011) 19:1591-1601.