鳥取大学医学部感覚運動医学講座 耳鼻咽喉・頭頸部外科分野

教室紹介

教授挨拶

教授就任ご挨拶

2021年7月1日付で、耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野教授に就任いたしました藤原和典と申します。
私は、当教室に入局後、松江赤十字病院で耳鼻咽喉科全般の研修を行った後、頭頸部癌治療で有名な京都医療センターにおいて、頭頸部癌の手術治療を中心に研鑽いたしました。
その後大学に戻り、頭頸部癌の治療を中心に取り組み、多くの手術を手掛けてまいりました。

現在、鳥取大学は、山陰地域唯一の頭頸部癌の認定施設を取得し、患者の皆様へ高度な医療を提供できる施設として確立できたと考えています。
私は、その中でも、頭頸部癌治療によって生じる機能障害を防止するため、早くから低侵襲手術に取り組んできました。
さらに、海外では咽喉頭癌治療にロボット手術が導入されたため、私は、そのロボット手術のメッカであるペンシルバニア大学に留学し、開発者であるWeinstein教授のもとで、トレーニングを受け、帰国後には、頭頸部領域でのロボット手術を本邦でさきがけて開始いたしました。
現在、プロクターとして各施設への指導など本手術の普及に尽力しております。

その他、頭頸部癌に関わる基礎研究では、スフィンゴ脂質の癌細胞への効果について研究を継続し、現在、その物質は薬剤となり、臨床研究へと発展させることができました。
また、医療機器開発にも積極的に取り組んできましたが、その中で特許や意匠の取得に加え、製品開発までつなげる機会を得ました。
特に、上部消化管内視鏡検査時の咽頭反射を抑える開発マウスピース製品では、すでに販売し日常診療で使用していただいています。

鳥取大学耳鼻咽喉科頭頸部外科は、「人材は宝である」という考えのもと、教室に所属するメンバーを大切にし、成長してまいりました。
そのため、多様性を持ち、自由な発想が生まれやすいなかにも、まとまりがあり、自然と皆が助け合える教室となっています。
この強みを、教室運営に活かしていきたいと考えています。

現在、教室運営は、診療、研究、教育全てにおいて、充実した取り組みが求められています。
当教室は、多くの専門分野を有しておりますが、どの分野でも、高い水準の医療を提供するため、積極的にサブスペシャリティーを取得し、患者のニーズに応えていく体制を貫いていきたいと考えています。
耳科領域や鼻科領域、口腔・咽喉頭腫瘍、甲状腺腫瘍、睡眠時無呼吸症候群、そして嚥下障害・音声障害に対する外科的治療に力を入れてまいります。

そして、臨床を追い求めた先にある悩みを研究に発展させていけるようサポートしてまいります。
また、教育は短期間で結果が出るものではありませんが、我々は、今までの教育の枠にとらわれず、若い世代にあった教育方法を追い求め、一人でも多くの優秀な人材を送り出していくよう努めたいと考えています。

研修医そして学生の皆様、さらに現在医師としてお勤めになっておられる先生、是非われわれと一緒に仕事してみませんか。
皆様を心より歓迎し、充実したキャリアそして人生が送れるよう応援したいと考えています。

 

 

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