ご挨拶

放射線医学の未来へ
勇気と情熱を持って新たな地平を目指そう

私たちの分野は、新たな発見と技術革新の舞台です。1955年に阿武保郎教授によって設立された鳥取大学医学部放射線医学講座は、時代を刻みながら進化を遂げ、革新的な探求を続けてきました。

私自身も1998年の入局以来、放射線医学の目覚ましい進展を目の当たりにしてきました。フィルムからデジタルモニターへの転換、そして2003年には日本初の3T MRIの臨床稼働という大きな飛躍を経験しました。

しかし、技術革新がどれほど進んでも、放射線医学の魅力は不変です。

25年以上のキャリアを積んだ今でも、難解な症例が私たちの知識と創造性を引き出し続けています。カンファレンスでの他科の先生方からの学びは、研修医時代のような新しい発見の喜びを今ももたらしてくれます。

今、私たちは新たなる挑戦の一歩を踏み出しています。

それは、人工知能(AI)の力を借りて放射線医学のさらなる進歩を遂げることです。AIは画像解析の精度を高め、診断の速度と正確性を向上させるでしょう。これにより、放射線科医はより複雑な症例に焦点を当て、診断や治療の質を一層高めることができます。

no pain, no gainの精神

しかし、私たちの使命は単なる技術革新に留まりません。「no pain, no gain」の精神を持ち、常に一歩先を見据えることにあります。勇気を持って挑戦し、画像の向こうの命に心を寄せる医師を育て、チーム医療の新たな地平を切り拓くことが私たちの使命です。私たちが目指すのは、単に画像を診るのではなく、患者一人ひとりの物語に深く寄り添う医療です。

私たちのチームは、画像診断やIVRに関する幅広い専門知識を持ち、知識を次世代に伝えたいという情熱を有しています。放射線医学に興味を持つ学生や若手医師の皆さん、ぜひ私たちのチーム参加してください。皆さんの連絡を心よりお待ちしています。

画像診断治療学分野
教授 藤井進也
ふじい・しんや Fujii Shinya

藤井進也 | スタッフ紹介