文部科学省 課題解決型高度医療人材養成プログラム 重症児の在宅支援を担う医師等養成

活動報告

第4回インテンシブコース(6月18日)

〔プログラム〕
1.講義「重症児の診察」
2.講義「重症児の循環器疾患」
3.講義「重症児の内分泌疾患」
4.事例検討会「在宅でのリスクマネージメント」 

 第4回インテンシブコースは、40名の方に参加いただきました。 

 講義「重症児の診察」では、重症児の診察のポイント(胸部、腹部、頭頚部、神経系、皮膚)について、どこが痛いのか、苦しいのか、言葉で表現することができない患児の訴えを感じることが大切だということを、症例を提示しながら講演しました。
(講義資料の抜粋はこちら) 

 講義「重症児の循環器疾患」では、筋疾患に合併する心不全を始め、呼吸障害から起こる心不全、不整脈、重症感染症でみられる徐脈について講演しました。
(講義資料の抜粋はこちら) 

 講義「重症児の内分泌疾患」では、重症児に多く見られる低ナトリウム血症のメカニズムと鑑別点、広汎な脳障害に伴う汎下垂体機能低下症など、重症児に合併する内分泌疾患について講演しました。
(講義資料の抜粋はこちら) 

 
 事例検討会「在宅でのリスクマネージメント」では、実際の症例をもとに、自宅での突然死を防ぐために地域でどう連携するのが良いのか議論しました。日中の訪問看護や福祉サービスを利用しており、本児の様子や母の疲労感はそれぞれの職種が把握していたにも関わらず、連携が取れていなかったことが分かりました。支援会議の際に、「母からのSOSを誰が受け取って誰に連絡するのか」、「支援計画を変更するタイミングを事前に決めておくべき」、など多くの意見がでました。今後、悲しい症例がないように、関わる職種一丸となって支援していきたいと思いました。
 

6/18講義   6/18事例検討

6/18氷山