平成２９年２月２３日（木）、講演会「障がいのあるこどもが住み慣れた“処”で暮らすために～かかりつけ医・病院・多職種との連携に向けて～」を米子市福祉保健総合センター ふれあいの里で開催し、合計１２０名の方にご参加いただきました。

　講演「西部地区の重症児の現状と小児在宅支援センターが目指すもの」では、鳥取大学医学部附属病院　小児在宅支援センター　玉崎副センター長から、平成２８年１１月に新しく設置された「小児在宅支援センター」の紹介とセンターで行う研修プログラムの展開について紹介がありました。小児在宅支援センターとは、鳥取大学医学部附属病院と日本財団、鳥取県の共同プロジェクト「難病の子どもと家族の地域生活支援」の一環として立ち上げられたもので、ＯＪＴプログラムの実施により、小児在宅ケア対応ができ、関係機関と連携ができる人材を養成していきます。

　続いて、講演「在宅専門クリニックが行うキッズケア～地域包括ケアシステムの中で～」では、福井県で在宅専門クリニックを開設し、子どもの訪問診療をされている紅谷浩之先生をお招きし、講演いただきました。ニーズが増え続ける小児の訪問診療に対して、総合診療医の立場から小児在宅支援の意義ややりがいについてお話いただきました。地域包括ケアシステム時代の障がい児福祉について知識を深め、あらためて支援の必要性を認識する機会となりました。今後も、在宅医療において、障がいをもっていても自宅で安心して暮らせる地域社会の実現を目指してまいります。

　来場者からは、「Be happyな子供達をみて在宅主治医を受けることに前向きになれる気持ちにさせてもらいました」「米子でもキッズケアラボのような場所が出来ると良いなと感じた講演でした」「重症児の訪問リハビリを実施しております。ついつい、医学管理ばかり目を向けていました。個人の生活をサポートする事の大切さを学びました」という声がありました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　講演会の様子

　　　　　　　　　　紅谷　浩之氏（オレンジホームケアクリニック代表）