文部科学省 課題解決型高度医療人材養成プログラム 重症児の在宅支援を担う医師等養成

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特別講演会「神経機能を再生させるテクノロジー~脳卒中片麻痺の治療を中心に~」を開催

 平成29年11月27日(月)に、本事業大学院コースの一環で特別講演会「神経機能を再生させるテクノロジー~脳卒中片麻痺の治療を中心に~」を鳥取大学医学部附属病院 第二中央診療棟1階 脳とこころの医療センター カンファレンス室にて開催し、合計32名の方にご参加いただきました。大学院生や院内の医師をはじめ、工学部の教員にも参加いただき牛場先生の開発されたBMI治療についての関心の高さがうかがえました。
講演会では、従来のリハビリテーションと異なり、脳梗塞後の運動麻痺の機能回復を良好にするために、脳波をモニターとして利用しているというお話がとても印象的でした。また、脳内で生じている神経機構を客観的にとらえ科学的見地に立った新しいリハビリテーションの方法を提示されました。講演の最後に、「科学(研究)とは?」というお話で、ご自身が小さな部屋で、たった一人で始めた研究が徐々に認知され大きな成果となって事業化された経験から、若い研究者に物事を究明することのやりがいと意義について熱いメッセージを述べられました。
 講演後の質疑では、医学部および工学部の教員や学生から多くの質問があり、真摯に答えられていた様子が印象的でした。また、閉会後にも多くに教員や学生が個別に質問をされ、一つ一つ丁寧に答えられていました。
最先端のリハビリテーションの開発という内容でしたが、研究に対する講師の先生のひたむきな取り組みが、参加した若い研究者や学生の心に強く響いた素晴らしい講演会でした。脳障害があっても、機能回復する可能性があること、科学的に究明することでその効率を上げることが可能であることを示され、重症児の今後のリハビリテーションの発展につながる内容でした。

<講演会の様子>

291127 特別講演会「神経機能を再生させるテクノロジー」