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「染色体工学の出発点」

1990年代に染色体を細胞から1本だけ取り出し、特定の染色体をA細胞から取り出し、B細胞(癌細胞等)に導入することで、がん抑制染色体の同定を試みました。

更に、がん抑制染色体上のがん抑制遺伝子の同定を行うために、相同組み換えを利用し、染色体を細かく分断し、がん抑制遺伝子の存在領域を絞りこむ手法を開発してきました。

この相同組み換えによる染色体改変技術、染色体導入技術こそが染色体工学の前身です。

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これまでに、押村光雄特任教授の率いる研究グループは染色体工学技術を用いて

・染色体断片の導入によるヒト化抗体マウスの作製(参考図1)

・ヒト21番染色体導入によるダウン症モデルマウス作製(参考図2)

を行いました。このように従来の遺伝子導入法では非常に困難な複数、巨大遺伝子(群)の導入において、染色体工学技術は高い優位性を発揮します。

 

<参考図1>

 ヒト化抗体マウス作製

 

<参考図2>

 ヒト21番染色体保持マウス

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