生命科学科 細胞ゲノム機能学分野の香月准教授を含む研究グループが、独自の染色体工学技術を用いて、新たなダウン症候群(ダウン症)モデルラットの作製に成功し、令和4年1月21日(金)に記者説明会を行いました。
【研究のポイント】
◆ダウン症候群の病態研究のためにダウン症モデルマウスがこれまでに数多く作製されているが、一部の病態を示すに止まっており、より優れたモデル動物の作製が求められていた。
◆独自の染色体工学技術を用いて、ヒト21番染色体をラットに導入することにより世界で初めてダウン症モデルラットの作製に成功し、これまでにモデルマウスでは観察されていなかった小脳小葉の分岐形成過程に障害があることを明らかにした。
◆マウスに比べてラットはより複雑で高度な神経回路を構築していることから、本モデルラットはダウン症の脳病態のメカニズム解明に貢献すると期待される。
上記研究成果により、ダウン症の様々な症状に対する原因遺伝子の解明や種々の症状改善のための治療法、治療薬開発への貢献が期待されます。
詳細については、以下プレスリリース資料をご覧ください。
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