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研究概要 HACMAC紹介  
     

<人工染色体の利点>

  • 宿主染色体に挿入されず独立して維持される (宿主遺伝子を破壊しない)
  • 一定のコピー数で長期間、安定に保持される
  • 宿主細胞の生理的発現制御を受ける (過剰発現/発現消失が起きにくい)
  • 導入可能なDNAサイズに制約がない (発現調節領域を含む遺伝子や、 複数遺伝子/アイソフォームの導入が可能)

人工染色体利点図

 

<ヒト人工染色体; Human artificial chromosome (HAC)>と<マウス人工染色体; Mouse artificial chromsome (MAC)>

ヒト人工染色体=ヒト染色体由来セントロメア

マウス人工染色体=マウス染色体由来セントロメア

HAC概念図MAC概念図

ヒト培養細胞内において安定に保持される。

 

Kazuki Y. et al.,Gene Ther. 2011 Apr;18(4):384-93. doi: 10.1038/gt.2010.147. Epub 2010 Nov 18

マウス培養細胞、マウス個体内、ヒト培養細胞内でも安定に保持される。

 

Takiguchi M. et al., ACS Synth Biol. 2012 Oct 17.

HACベクターの構築について、ヒト21番染色体のセントロメア近傍に人工テロメアをDT40細胞を用いた相同組み換え技術を用いることでターゲティング(図1)し、下流の全遺伝子領域を切断しました。

HACベクターはヒト細胞内においてきわめて高い安定性を示します(図2,3)。

 HAC in HT1080 FISH HAC 保持率 in HT1080

 DAPI; Blue, Red; p11-4 (human apha-satellite DNA-painting centromeres of hsa 13 and 21), Yellow/Green; EGFP gene

FISH解析により、HAC ベクターがヒト細胞(HT1080)において、宿主染色体から 独立して保持されることが示されました。

FISH解析により、HACベクターはヒト細胞(HT1080)において、長期継代後(100PDL)においても90%程度の安定な保持率を示しています。*90%の保持率はFISH解析の検出限界と考えられる。
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