鳥取大学医学部 器官制御外科学講座 呼吸器・乳腺内分泌外科学分野

教育研修/入局募集

私たち呼吸器・乳腺内分泌外科学分野は呼吸器外科と乳腺外科を中心に扱う、専門性の高い外科講座です。 モットーは地域に愛され、貢献できるように、“患者さんにやさしい最先端の医療を行なうこと”、“切磋琢磨して人間味溢れる医療人を養成すること” です。
研修は一定のルールのもとに個人の希望を重視して行っていきます。
世界に通用し、世界をリードできる外科医を目指して是非私たちと一緒に歩んでいきましょう。

外科専門プログラム

学生時代から外科に興味をもった人、そして早く外科の道を究めたい人のために用意したコースです。外科マインドを徹底的に身につけ、外科専門医の最短取得を目指します。1年目の最初6枠で本院の外科3科(消化器外科、心臓血管外科、呼吸器・乳腺内分泌外科)を2枠ずつ研修します。必修科目の内科、地域医療、救急、精神科、小児科、産婦人科を研修し、残りは本院あるいは協力型病院で外科研修します。初期研修修了時は外科医として1歩前に出ています。

研修例 1年次 2年次
4月オリエンテーション 必修
  • 救急科13.2週
  • 地域医療4.4週
  • 小児科4.4週
  • 産婦人科4.4週
  • 精神科4.4週
5月外科
  • 内科22週
6月
7月
8月
9月必修
  • 外科4.4週
10月必修
  • 内科24.4週
11月必修
  • 一般外来研修4週
12月選択科4.4週
1月外科12.8週
2月
3月
主な
研修病院
鳥大病院
協力型病院
鳥大病院
協力型病院

鳥取大学医学部附属病院 卒後臨床研修センターより引用
最新情報は卒後臨床研修センターWebサイトをご参照ください

 

概要

当院では外科研修を消化器外科、心臓血管外科、呼吸器・乳腺内分泌外科で分担しています。初期研修で医師としての基礎を身に付けるほか、外科専門医の取得に向けて、必要な症例が早めに経験できるよう、外科系診療科が連携し研修を支援しています。
指導責任者:田中雄悟

方略(LS)

呼吸器外科あるいは乳腺内分泌外科のいずれかを中心に研修を行いますが、診療やカンファレンス参加については希望に応じて変更可能です。

  1. 指導医数 4名
  2. 同時研修は3名までを原則とする
  3. 研修期間は1~4か月
  4. 場所は外来、病棟、手術室(OR)、ICU、HCU
  5. OJT(On the Job Training)が主体
    症例ごとに指導医、上級医とマンツーマンで研修する
  6. カンファレンス
    • 呼吸器外科
      術前・術後検討会、症例検討会
      病棟カンファレンス
      肺がんキャンサーボード(呼吸器内科、放射線科合同)
      病理検討会
    • 乳腺内分泌外科
      術前・術後検討会、症例検討会
      乳がんキャンサーボード
      病院間カンファレンス、大学間カンファレンス
      HBOC診療チームミーティング
      病理検討会
  7. 抄読会 週1回

週間予定

呼吸器外科

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
8:00 術直前review
抄読会
肺がん
キャンサーボード
術後手術
手技検討会
病理検討会
AM 手術 外来研修・
病棟研修
手術 **病棟研修・
(乳線内分泌手術)
学生発表
外来研修・
病棟研修
PM 手術 **病棟研修 手術 **病棟研修
(乳線内分泌手術)
**病棟研修
15:00 病棟回診・
カンファレンス
症例検討会
術前検討会
17:30 低侵襲手術
手技検討会
(隔週)

* 乳腺内分泌外科手術参加は希望に応じて
** 詳細な研修内容は指導医と相談して個々に決定

乳腺内分泌外科

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
8:00 抄読会
(8:15〜)
病理検討会
AM 外来研修
(*呼吸器手術)
外来研修 外来研修
(*呼吸器手術)
手術 学生発表
外来研修
PM **病棟研修
(呼吸器手術)
**病棟研修 **病棟研修
(呼吸器手術)
手術 **病棟研修
15:00 症例検討会
17:00 17:30-HBOC
診療チーム
ミーティング
(月1回)
術前・
術後検討会
乳がん
キャンサーボード
18:00 病棟間
カンファレンス
(月1回)
大学間
カンファレンス
(月1回)

* 呼吸器外科手術参加は希望に応じて
** 詳細な研修内容は指導医と相談して個々に決定

 

評価(EV)

  1. 形成的評価(フィードバック)

    • 知識(想起、解釈、問題解決)については随時おこなう
    • 態度・習慣、技能についても随時おこなう
    • 技能についてはチェックリスト、評定尺度の使用を推奨
    • 態度・習慣については観察記録の使用を推奨
  2. 総括的評価

    • EPOC担当指導医の研修期間が終了する時点で、EPOCの評価入力を行う。

 

呼吸器・乳腺内分泌外科医局 お問い合わせ先

メールアドレス:kyoubu@med.tottori-u.ac.jp



 

卒後
専門医研修

附属病院における担当診療科

呼吸器外科

一般目標(GIO)
  • 臨床医として必要な基本的な診療技能を修得する
  • 呼吸器外科疾患について、基本的な知識と手技を修得する
  • 患者や家族の人間性を理解して、適切な信頼関係が構築できる
  • 紹介医やメディカルスタッフの立場を理解して、適切な協力関係を構築できる

行動目標(SBO)

  • 呼吸器系の発生、構造と機能を理解し、呼吸器疾患の病院、病理病態、疫学に関する知識を持つ
  • 呼吸器疾患の診断に必要な問診および身体診察を行い、必要な基本的検査法、特殊検査法の選択と実施ならびにその結果を総合して呼吸器疾患の診断と病態の評価ができる
  • 診断に基づき、個々の症例の心身両面に対応して呼吸器疾患に対する手術療法を適切に選択し、周術期管理を安全に実施することができる
  • 患者の病状に応じた外科治療に関する適応、合併症、予後について十分な理解と説明ができる

乳腺内分泌外科

一般目標(GIO)
  • 乳腺疾患全体を包括した専門医としての知識、臨床的判断能力、問題解決能力を習得する
  • 外科診療・薬物療法における診療を適切に遂行できる技術を習得する
  • 医学、医療の進歩に合わせた生涯学習を行う方略、方法の基本を習得する
  • 自らの研修とともに上記項目について後進の指導を行う能力を習得する

行動目標(SBO)

  • 正常乳房の組織像、乳房・腋窩領域の解剖を理解し、乳腺の生理とホルモン環境による変化に関する知識を習得する
  • 乳腺疾患患者の問診・視触診を行うことができ、マンモグラフィ、乳房超音波検査、CT、MRI等の画像診断の読影技術・検査手技を習得する
  • 診断の結果に基づいて、適切な標準治療方針を決定することができる
  • 個々の症例のリスクを評価し、適切な手術と周術期管理が遂行できる

受け入れの身分

  1. 医員
  2. 大学院生

鳥取大学大学院医学系研究科

医学専攻博士課程*(4年間**)
  1. 一般選抜
  2. 社会人特別選抜(本院医員または一般病院に勤務しながら入学可能)

*専攻分野に関しては、本人の希望で選択可能
**平成25年度から器官制御外科学講座胸部外科学分野が創設
***研究の内容によっては、3年または3年半で修了可能


初期臨床研修終了後の選択可能なコース

卒後初期臨床研修(2年間)
専門医養成コース
4~5年
  • 外科専門医
  • 呼吸器外科専門医
  • 乳腺専門医
選択ローテート研修コース
原則1年
  • 外科系ローテート
研究重点コース
3~7年
  • 医学専攻博士課程


 

専門医への道

外科専門医

外科学会Webサイトを参照してください

  1. 日本専門医機構への専攻医登録と応募
    • 例年11月上旬ごろに一次登録開始
    • 外科領域研修プログラムに応募
    • 日本外科学会への入会手続きを行う
  2. 専門研修
    最低3年間の専門研修を実施
     修了要件:
    • 診療経験(最低手術経験数:350例)
    • 学術活動(合計20単位以上)
    • 日本外科学会の定期学術集会への参加
    • 日本専門医機構認定の共通講習を受講
    •  以上を満たして、プログラム統括責任者から「修了」の判定を受ける
  3. 外科専門医試験
    絶対評価で8割程度の正答率を基に合否判定
  4. 資格認定
    認定料の支払い完了後、日本専門医機構より認定証が発送


呼吸器外科専門医

呼吸器外科学会Webサイトを参照してください

  1. 医師免許取得から7年以上経過し、外科専門医を取得している
  2. 呼吸器外科専門研修施設で呼吸器外科研修3年間以上の修練期間を有する
  3. 修練期間中に別に定める手術経験を有する
  4. 呼吸器外科学に関する別に定める一定の業績及び研修業績を有する
  5. 日本呼吸器外科学会および日本胸部外科学会の会員であり、それぞれ3年以上の会員歴を有し、かつ申請時に会員である

乳腺専門医

乳癌学会Webサイトを参照してください

  1. 基盤学会専門医(外科専門医)であり、乳癌学会に6年以上入会していること
  2. 医師免許取得から 7 年以上経過していること
  3. 基幹・連携施設もしくは認定・関連施設において所定の研修カリキュラムに従い、常勤で通算5年以上修練を行っていること
  4. 基幹・連携施設もしくは認定・関連施設における乳癌経験症例が100例以上あること
  5. 乳腺疾患に関する研究業績が一定以上あること
  6. 乳癌学会が主催する過去4年以内の専門医・認定医セミナーの受講証明があること



 

関連病院

日本呼吸器外科学会 専門研修基幹・連携施設

  • 鳥取大学医学部附属病院
  • 鳥取県立中央病院
  • 鳥取県立厚生病院
  • 松江赤十字病院
  • 浜田医療センター

日本乳癌学会 専門研修基幹・連携施設

  • 鳥取大学医学部附属病院
  • 鳥取県立厚生病院
  • 米子医療センター
  • 松江市立病院